3話にてようやく作品のリズムと自分の波長が合ってきた感じがします。性急に面白さや結果を求めるのでなく、沖縄の空と海や琉球語の響きから感じるようにゆったりとおおらかに。
今回くくるの気持ちの強さや余裕のなさがトラブルに繋がってしまったけれど、彼女が館長という誰もやりたがらなかった、17歳の身には重すぎる責任のある仕事を引き受けていること、そのこと自体はとても勇気のある決断で尊敬に値すると思います。
一方で責任ある立場にいる時に自分の限界を認めたり、誰かを信頼して任せることは時に勇気が必要で、今回のような経験を積んでいくことで、そして支えてくれる友達の存在によって、彼女も自分に出来る事と出来ない事を知り、きっと少しずつ肩の力が抜けていくのかなと思います。
気になる点としては、2話の金貸もそうですが今回の破水の件もお話としてかなりベタで先が読めてしまうのは如何にも作ったお話ですという感じがして少々残念な気もします。彼女たちの生活や仕事に根を下ろした物語としてもう少し工夫やリアリティが欲しい気もしますがはたして。