弱々しげなルカの存在が、風化が芸能界に対して感じていた枷を断ち切らせ、元アイドルの人から卒業して完全に誰かを支える人(飼育員)になるのが印象的。ハイヒールを渡し「あなたはもう私のために頑張る必要はない」という風花の清々しさには胸がすくわれるようでした。
風花の優しくそれでいて揺るぎの無い静かな決意を感じさせる言葉には本当の強さとは何なのかを教えられているよう。一見おとなしく地味な性格にみえる彼女ですが、他者を思いやれる優しさとしなやかな強さは本当に素敵で憧れすら感じます。
話の頃の頼りなさやあたふたした姿を思うと風花は間違いなくこの物語で一番成長した人だろうと思うのですが、一方ですっかり達観した人になってしまったのが少し寂しくもあり。もうちょっと主役として四苦八苦しつつ成長していく姿を見ていたかったなと思ったりもします。