フィギュアスケートのスピンの美しさには、高速で回転することによって生まれる回転体としての形の美しさがあると思う。こればっかりは静止画であるマンガでは表現することは難しい。いのりの進化形ブロークンレッグにはアニメだからこそ表現できた美しさがあった。
今回は原作通りにやるには尺が絶対的に足りなくて、少しでも尺を稼ぐべく殆どの台詞に細かく改変が加えられている。よくこれだけの内容を詰められたなと感心。大会後のジャッキー先生との遣り取りの一部を前話に持っていったのは、Cパートが長過ぎるとバランスが悪くなるからか。
それでも改変の仕方に疑問を感じるところもいくつか。「一昨日から膝から下のとこが痛くて」がカットされているが、シンスプリントの可能性に気づくきっかけとして必要だったのでは。司先生の「次も金色のメダルを獲りにいこうね」が「次は金色のメダル獲ろうね」になったのは、今回も獲りにいったし次も獲りにいくという強い意思が、獲れるといいなあぐらいに後退してしまっていて、師弟二人の台詞としては「らしくない」と感じる。
あと、司先生が「(疲労)骨折」と口にしたときにいのりが反射的に姉が骨折したときのことを思い出すのがカットされたのも残念。姉のことがあっていのりにとって骨折は重い言葉になっていると思うので。