短編。亀山陽平の自主制作アニメ。レトロポップな感じがおっしゃれー。これだけの作品を個人が作れるっていうのが時代を感じる。
恋愛ミュージカルっぽいけど、トリツカレ男って何?と思ったら、とても良い作品でした。オススメ。
ビジュアルは戯画化されたキャラクターで絵本の様な雰囲気。
ネズミと会話するジュゼッペ(CV:佐野晶哉)が主人公で、そのくらいのリアリティライン。狂人だけど憎めないキャラで街の人々とうまくやっているのかと序盤思っていたら、ギャングの親分にも一目置かれる超人だった。
ひとめぼれして友達になったペチカ(CV:上白石萌歌)の憂いを晴らすため、彼女が抱える問題を裏で解決していく。それを彼女に言ったりしないのがカッコいい。これはシティーハンター冴羽 獠ムーブ。ハッピーエンドが合うストーリーでした。
ミュージカルパートも歌にトリツカレた…というていで導入される序盤でスムーズに入っていけて良かった。
制作はドラえもんやクレヨンしんちゃんなどで知られるシンエイ動画。この作風の動きに慣れてる感あります。監督 髙橋渉で映画クレヨンしんちゃんの監督が多い方。らいし感じが出ていました。脚本 三浦直之は劇作家・演出家が本業。本作はミュージカルで、持ち味を十分に活かせた感じでした。
キラリと光るゲゲゲの鬼太郎過去シリーズのセレクション集。多くの役者、声優、関係者がセレクターとして、これまでのアニメゲゲゲの鬼太郎シリーズから、これぞという作品をとりあげ解説してくれます。白黒の第1期や戦後昭和感のある第2期などもいい味だし、80年代の第3期、90年代の第4期の今から見るとこってりしたキャタクターデザインも魅力的です。
今の時代から見ると1,2期などは子供向けすぎて、大人の鑑賞には耐えないと感じられますが、アニメは当時の「テレビまんが」といった少年向け作品。こういう感想を抱くこと自体がアニメ自体の複雑化多様化の上に乗っている文化の成熟のたまもの。連綿と作り繋がれてきたシリーズあってこそ、「ゲ謎」の様な大人向け作品もまた生まれヒットしたと言えます。鬼太郎というキャラクターとしての強度や、当時の制作陣の熱量が続いているのでしょう。妖怪という日本の民話に端を発する幻想生物が、水木しげるによる鬼太郎というアイコンを得て、多くの子ども達が知るものとなった功績に、アニメゲゲゲの鬼太郎の力は大きかったと思います。次期アニメシリーズもぜひ作り続けていってもらいたいと願ってやみません。
贅沢な感想を言えば、もっと多くのセレクターを選定してもらい、もう少し長めの尺の解説を聞きたかったことでしょうか。