前回の戦いを通して仲間意識を改めて強くしたヒロ達。厳しい戦いの後の水着回はサービス回というより、サブタイトルに有るように叫竜と戦う特別な少年少女たちが普通でいられる最後の時間のように思えた
海ではしゃぎ聞きかじりの性知識に興奮し楽しげにバーベキューをする。それはとても普通の少年少女の在り方
けれど、彼らは叫竜と戦うために用意されたテストチームで今回の海水浴だって大人たちによって用意された仮初の瞬間。そう考えるとヒロ達が訪れた廃墟すら人が住んでいた形跡の薄さからどこか作りものめいた嘘の空間のように見えてしまう。その後、自然の夕日に感動する描写が有るから尚更
ヒロがゼロツーを受け入れたことでセラススの重要性が上がったことを思えば、今回廃墟の近くで海水浴させたのは何かの計画の一部なのかもしれないと勘ぐってしまうが……
イチゴはヒロを綺麗に諦められたのかさっぱりした表情。それでもヒロとキスしたあの瞬間だけは特別と二人っきりのタイミングで伝えようとする乙女心はとても良かった
ヒロというパートナーを手に入れ明るい表情になったゼロツー。ゾロメ達からの剣呑な視線もなくなり、共に海水浴を楽しむ姿からは彼女も仲間に受け入れられたかに見えるけど実際はそうではなく、イチゴがヒロを改めて仲間だと宣言する場面でゼロツーだけがその輪に居らず、流れ星も独りで見ている
ゼロツーを受け入れてもまだイチゴ達の仲間でいられるヒロ。それは彼がかろうじてゼロツーの全てを受け入れているわけではないからだろうけど、博士が言うようにいつか感情まで喰われてしまった時にヒロはゼロツーのように孤独になってしまうのか、それとも仲間との絆を維持できるのか気になる
でもそれ以上に気になるのは出産関係の本を拾ってしまったココロの行く末だったりする