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とても良い

大人ぶって年上の余裕を示そうとする麻衣と飄々としていながらも自分の想いを偽らない咲太の掛け合いが面白い

観測するまで状態は確定しない。この言葉は今回の状況をよく表している
これまで謎だった麻衣の芸能界引退の真相、やはり事情を知っている人や本人の口から聞かないと正しい事実は判らない。しかし、一方でこれは麻衣にも言えること。「あの人は私を使ってお金儲けをすることしか考えてなかった」と言うけれど、本当にそれだけだったら母親は無理に時間を開けて麻衣に会おうなんて思わなかったはず。それは聡明な麻衣なら察しているかも知れないけど、もはや会話できない状態ではその推測は確定しない。
自分を救ってくれた先輩の居る学校に進学したのに、探してみればその先輩は何処にも居ないし、居た記録もない。だから咲太の中で先輩への恋心は発展せず中途半端なまま確定してしまう
母親からも見えなくなった麻衣。二人が七里ヶ浜から大垣まで大移動したのはまだ何処かに麻衣が見える人が居るんじゃないかと希望的観測を抱いたから。世界中の人から「桜島麻衣を知らない」と聞いた時に初めて麻衣が誰にも見えなくなったと確定するが、その行為は果てがないから確定することはない。だから咲太の「その間、ずっと僕が傍に居られる」という言葉は、有る種の決意表明なんだろうね
結局、大垣まで来て学校に鍵があるかも知れないと判るのは「青い鳥」のようだが

誰からも見えなくなるという異常事態に対して咲太が本当に頼りになるし、なかなか素直になれない麻衣への接し方が良い
一番辛い時に牧之原翔子に助けられた経験から、同じように人を助けようとする咲太。双葉の「ありがとうとゴメンと助けてくれを言えるのが梓川の良い所」という台詞が咲太の人間性をよく表しているね。
不安になる麻衣を前にして「僕は絶対に忘れない」と約束した咲太。ただ、第一話冒頭の描写を見るにその約束は果たされないのだけど……

話には関係ないが勘違いして蹴ったお詫びにと自らお尻を差し出す古賀の姿には少し悶々としてしまった



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