勝負に勝つためには様々な条件を必要とするけど、肝心なものを持っていない育人と千雪
二人の戦いは苦しく勝利の難しいものばかり
冒頭、千雪は全くタイプの違う育人を尊敬してると言う。それは千雪には無い、全てを捨てず両立する覚悟を持っているからだね
そこでは数多の努力を必要とするけど、時には努力をしても同しようもないものもある。今回の描写からはその辺りの厳しさも感じられた
予選を勝ち抜く為にお洒落な服を作る参加者たち。当然、参加者が審査員になれば他者をダサいなどとこき下ろす
でも、学園長が言ったようにお洒落に客観的な点数をつけるなんて難しい。そこで必要とされたのはお洒落な服を作れるかではなく、自分のお洒落を信じられるか
育人は自分の感性と千雪の言葉を信じたために勝ち進んだ。
けれど、お金というファッションを作る上で削ってはいけない部分を削ってしまったから最高の成績とはならない
育人にとって勝つためにお金は必要なんだけど、同時に長男として家族も大切としたい。どっちつかずで捨てられない彼は予選で一位にはなれない
一方の千雪はやはり身長が足りないからそもそも応募すら難しい
そんな状況では2年掛けて貯めた大金も有効活用できる目算はない。
かといって千雪が素晴らしいのは腐ること無く、自分にできることを最大限行っている点だね
そんな精一杯努力している千雪の前に現れるのが心とは……
持たないゆえにショーモデルへの道が狭い千雪、持っているがモデルへの道を志さない心
この相反する二人が出会ったことで生じるバチバチがどうなるか……