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良い

これは流石に恭也が悪い男ですよ。あれだけ奈々子の夢に真摯に協力しておいて、何の下心もないどころか、自分は亜貴とイイ感じになっていくとか流石に悪い男ですよ!
恭也も奈々子も本気へ向かって進んでいる。でも、自分の為の本気と他人の為の本気ではそこに込められた意味は大きく異なってくるのだからたちが悪い

恭也は10年前に叶わなかった夢のリメイクをしている。だから、その中で夢を諦めようとしている者にはどうしても手を差し伸べてしまう。恭也のリメイクは周囲への応援を含めている
でも、他の者は夢に初めて挑戦しているわけだから、恭也の応援の受け取り方が異なってくる。特にそれが顕著に出たのは奈々子になるのだろうね

シークレットゲストを奈々子が担当する奇策。チャンスが都合よく転がり込んでくるわけではないと知っている恭也はキツい挑戦であっても本気なら挑む必要があると判っている
けれど、奈々子にとってはキツかったとしても恭也が齎したチャンスこそ都合の良いものになる。ずっと応援してくれて、あの局面でも奈々子を信じ「大丈夫」なんて言ってくれる人間は都合が良いとしか言い様がない

奈々子と恭也には本気の意味が決定的に異なっている。だから「届けこの想い!」という言葉もどこか擦れ違う
また、裏では亜貴の本気も進行していた点がえげつない…。本気に向かって進むスピードと覚悟の違い。それが明確に出てしまったのがラストシーンということになるのだろうね…

それはそれとして、まさか”God knows…”を選曲するとは。制作側としてはこの曲を通してあの名シーンのオマージュをやりたかったんだろうか……?
それにしては色々と作品強度や深度が不足しているが為に、逆に物足りなさを覚えてしまったのは勿体なかったかな……



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