不良ぶるのも優等生ぶるのも定められた努力に則っての結果。認められても満たされない、単調で深みがない世界。
それが変わるのは肌色の下地に緑が有ると知った瞬間から。運命のような出逢いによって八虎の感情が変わっていく流れは良いね
空の青さの深さを知り、美術が才能だけで成り立たないと知り……
そうして描き上げた複雑な青で構成された絵は、けれどそれだけを持って八虎を変えてはくれない。本当に八虎が変わるのは好きの気持ちによって。止まる事を知らない衝動によって深められていく絵と手は八虎の感情の複雑さを明確にさせていく
何をすべきか判っているし、定められたノルマも知っている。その上で「美大って、俺、入れると思います?」と聞いた際の八虎の表情変化とその直後の覚悟はとても素晴らしいものだね
200倍の狭い門。ヤバいと判っていても止まらない八虎の心臓がこれから彩っていくだろう複雑な色の数々が楽しみになる初回だったね