ルディの預かり知らぬ事情を多分に含んで始まったシーローン王国編、始まりと同じく解決もルディの知らない事情ばかりで進行するのは面白い構図
今回のルディは何もしていないに等しいのだけど、それだけに群像劇としての色味も感じられ、最終的にアイシャが兄の認識を改めるオチへ綺麗に繋がっているね
ルディはロキシー人形がシーローンに流れ着いていた事も、それがザノバの手に渡った経緯も、ザノバの正体も知らない
というか、そもそも結界の中に囚われているのだから出来ることがない。だから必然的に今回の主役はルディではなくなる
代わりにスポットライトが当たるのはエリスであり、アイシャとなるわけだね
エリスも大活躍をしたわけではない。でも、旅の中で培った経験により、自分が戦うよりもアイシャの面倒を優先できるし、ルディの正体をバラさない配慮も出来る
また、パックス王子を前に動けない兵士たちを安心させる言葉を放ちつつ、ルイジェルドの名誉回復も行っている。それが結果的にルディを助ける道に繋がっているね
誰よりも変化を見せたのはアイシャ。あの様子だと割と最初から飼い主の正体に気付いていたっぽいけど、その内心をルディが知る事はない
アイシャはひっそりと兄を探っていたのだろうね。最後の「旅の仲間に加えて!」という要求やそれに続く言葉も兄を試すものかな
それにルディが変態ではなく兄として答えたからアイシャは兄を信用に値すると捉え直せたのだろうね。
変態の兄から大切な兄に代わった人の物を手に家族との再会目指して旅立ったアイシャ達。ルディやパウロ含めて彼ら家族が全員揃う日が待ち遠しくなる終わりだったね
そんな空気なのに次回は『ターニングポイント』ですか……
以前のターニングポイントでは全てが変わってしまった。次は何が変わってしまうのだろう……