今回面白いのはエレンに拠る進撃が始まった事で多くの者の立場が変わった事かな。
ハンジが語る「順番が来た」、かつてサネスを裁いたハンジが今は追われる立場。でも考えてみればサネスを裁く前は中央憲兵から追われる側だった。まるで立場が以前に立ち返ったかのよう
それは他の面々にも見られる事だね
ファルコを食わせようとするコニー。それは母想いの息子としてせざるを得ない行いだが、アルミンからすれば間違った行為。それが自分が喰われるという誤った行動をアルミンが取る事で是正されるわけだ
母に誇れる兵士に、団長になれる兵士に。兵士になったばかりに掲げただろう目標へ二人は立ち返ったかのよう
巨人を用いた世界蹂躙を正しいとするイェーガー派。でもイェーガー派の遣り口はオニャンコポンが言うようにかつて壁内人類が散々やられていた事
だからジャンが彼に語るのも兵士になったばかりの頃に掲げた意志。燃えカスに誓って調査兵団に入ったジャンは巨人に抗うと決めている。立場が立ち返る
そうして遂に手を結ぶエルディア人とマーレ人、ライナーとコニー達
どうしようもない戦争と復讐の連鎖に拠って命を奪い合う森の中に居た彼らが巨人を駆逐するという物語の本文に立ち返るラスト
状況は絶望的で希望なんてまだ見えないけれど、ようやく訪れた「皆で力を合わせよう」がこれからどのような逆転劇を見せてくれるのか期待が膨らむよ