人間同士の凄惨極まる争い、これに覚悟完了済みの兵士だけでなく同期を殺す事を嘆いていたコニーや年若いファルコまで参戦している点が本当に悲惨過ぎて……
救われるべき者を救う為に同胞を殺す。どちらも自分が正しいと信じているから、殺し終わるまで戦いが終わらない……
戦いへの躊躇いを口にしていたコニーのみならずハンジやジャン、ミカサまで戦っている様に目が向いてしまうけど、一方でフロックの言動も注目したくなる
少しでも何かが違えばきっと彼の方が主人公らしい事を言っている。
島や国を守る為に裏切り者に抗戦し、島の外の敵を駆逐する。何としてでもエレンを守ろうとする彼を完全に間違っているだなんて誰に言えるのだろうね
どちらに正しさが有るか判らない。だからこそキースとマガトの会話に胸を打たれる
彼らが語るのは教え子達の成長を喜び、そして生きていて欲しいという願い
キースにすれば今回斬り殺した兵士だってきっと教え子だし、マガトは教え子達を巨人に変えてきた
そんな彼らが最後の最後に願ったのが教え子が「普通に生きる」であった点は本当にもう……
でも、身近な人達に生きていて欲しいなんてそれこそ誰でも抱く願い
アニはそれが果たされないと知ったから絶望した。その対象は父だけに向けられたものではないから更に嘆く
ミカサはエレンに生きていて欲しいと願うからエレンを止める為にオディハへ向かう。けれど、もうエレンの生存を許す道理はほぼ無くなっているとしか思えないね……