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良い

小春の誕生日に何を贈るか、ひよりが考えたのは空白のアルバムを埋める方法だね
でもアルバムはあくまでも外側であって、大切なのは中身の写真。アルバムにどのような写真を収められていくかが課題になる
まず、外側があって、そこへ中身をどう詰めていくか。その過程に籠められた想いをとても丁寧に描いた最終回だったね

かつての恋がひよりに贈ったプレゼントにも通じる話。恋は上手く出来ないからとプレゼントを贈れず泣いてしまった。それを母達は外側を繕う事でプレゼントとして成立させたわけだ
でもひよりが喜んだのは外側が整っていたからではなくて、中身が詰まっていたからなんだよね。だから二人して大好きなんて伝え合えている

今の恋は外側より中身と気付いているようで。「どんなフライでも魚が釣れればそれが正解」と言っているのがその証かな
小春父のコメントもそれに通じるもの。小春を渓流に連れて来れた事を喜ぶけど、場所そのものよりも小春を自然豊かな場所に連れて来れた経験を喜んでいる。そして娘の喜びは親の喜び、し、それを見て微笑む恋母は二人の間に詰まった夫婦の愛情を感じ取ったのだろうね

釣り場を見ての恋の言葉は深いね。場所も魚も同じなのに僅かな川や自然の違いが釣果の違いを生む
小春のこだわりはワンフライという外側のルールへのこだわりではなく、自分で巻いたフライで釣りたいという中身の問題。この「自分で」というのはフライという用具だけでなく、経験から培った釣り方へも及んでいたね
本当に小春は釣り人として成長できている

スマホは失っても中の写真は失われないと知りアルバムを渡せなくなってしまったひより
でも小春が欲しているのはプレゼントという外側ではなく、ひよりから渡される中身。だからアルバムに何も貼られていなくても残念にならない
渡されたアルバムにひよりと小春という関係性の中に詰まった記憶を並べていく様子は本当に姉妹のようで微笑ましいね



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