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とても良い

最終回になっても物語背景には不明瞭な部分が多かったものの、アニメでは物語の焦点をペコリーヌ&キャル、ペコリーヌ&ランドソル、キャル&カイザーインサイトに絞った事で感情移入出来る余地が生まれ、気持ちの良い最終回になっていたね

奪われたものを取り返す為に戦うペコリーヌ、その姿勢は敵の打倒ではないからカイザーを助けたいキャルの目的も並び立てる
自分の真名を名乗れなかったペコリーヌ、カイザーと通じていると言えなかったキャル。二人は何もかも正しいわけじゃない。でも、有るべき姿を取り戻そうとしている。その中でキャルの口からペコリーヌと同じ言葉が出てくるのは本当に良いね

何かを取り戻そうとしていたのはカイザーも同じだったのかな。でも、彼女は間違ったままループを繰り返してしまった
対するユウキの選択が素晴らしい。以前は失敗を否定する為に繰り返し、良い結果を得ようとした。けれど今回は繰り返しを選ばずループの先へ
そんな彼の手は先へ進もうとする者達を引き上げるものになっていたね

ユウキの前に進もうとする姿勢は他の仲間達にも影響していたような。特にカイザーに認められる事を望んでいたキャルは逆にカイザーへ手を差し伸べられる人間になった点は大きな全身
間違いを繰り返していた彼女らが確かな成長を遂げて繰り返される関係から抜け出る様子はとても良いね

ただ、進んでしまえば以前と変わってしまう。居なくなったペコリーヌの代わりにキャルが料理をしていたのはループ脱出による消失と成長……だっただけに以前と理由を変えて美食殿に戻ってきたペコリーヌの姿には感動してしまったよ
前と同じではない。けれど変わらない日常は守られた。美食殿に皆の笑顔が戻ってきたラストは何よりも素晴らしいね。……その後のオチも本作らしかったし(笑)



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