リオンにとっては気に入らない全てを壊しつつ、一応アンジェリカを守る行動を取っただけ。後の事なんて考えない暴れ方
既に崩壊している秩序を破壊する暴虐。でも、それが別の見方をすると秩序を取り戻そうとする動きに見えてしまうのは面白い
前回の戦闘にも言える事だけど、リオンは王子達をボコボコにしつつ彼らの誤った部分を指摘し、その誤りを利用して圧勝した。それは弱点を突く行為なのだけど、別の見方では彼らの傲慢さを目の前に突き付けているように見える
ただ、問題だったのは彼らに改心の余地がなかった事。だからリオンの暴虐は一方的なもので終わってしまう
彼らの覚悟が頑なだからユリウスとアンジェリカの仲が戻る事はないとはっきりしてしまう
あの状況でもマリエへの愛を貫いたユリウスは本気。ならアンジェリカが何をしようとユリウスの心は戻らない
ユリウスを諦めきれず決闘まで挑んでしまったアンジェリカはようやく諦めるきっかけを得たわけだ
まあ、こんな状況だからこそ大まかに見てしまえば秩序を破壊するリオンの行動は忠義の行動となってしまうのだけど(笑)
壊れた秩序を壊して全てを失う筈が秩序を守ったと評価されてしまった。だというのにリオンの手に残ったのは簡単に手が出せない高嶺の花
彼の女難の人生はまだまだ続きそうだね