自身をモブと定義していたリオンがほんの少しだけモブの役割から脱却する、もしくは脱却しようと思える。そうした姿が描かれた最終回だったのかな
そういった意味では与えられた役割から変化せず、役割に殉じようとする黒騎士はリオンと真反対の存在だったと言えるのか
外道でクズなリオンの情け容赦ないにも程がある攻撃は酷すぎるもの。けれど人を殺さないという一線は守っていた
破茶滅茶でルール無視なタイプに見えて、自分に課したルールは守り抜く。それが別の面では彼をモブという役割に縛り付けていた
リオンは自分に課したルールから抜けられない。そんな彼を変えるには世界が彼を変えさせるしかなかったわけか
世界観が崩壊していた国はリオンにより更に壊された。それが回り回って彼をモブから脱却させるのは面白いね
どのような理由にせよ本来の主人公を奪ってしまったし、オリヴィア達からは真剣な好意を向けられている。それはモブのままでは受け止めるなんて出来ない
更なる崩壊を避けようと思うなら、優柔不断な自分から脱却しなければ
まだまだ本作の物語は続くわけだけど、リオンの心情変化やオリヴィア達との関係性の変化を描いたという点では、アニメとしてそれなりの区切りとなったのではなかろうか?
第2期は…流石に無いんだろうなぁ……