Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
良い

フィンは最初から『客観』ではなかったようで。皆と同じ物を見たいと縋り付いていた。皆を助けたいと思っていた
それが事実を無視するセンターと主観を誤魔化すアニキにより帰る家を失った。だというのに故郷を治す目的を忘れられない。それがフィンの人間性か

事実として、探偵団はフィンと境遇を同じくしないし、関係もない
でもそれはフィンの認識に過ぎないんだよね。自分の目で見た物を信じる『主観』のハックが、自分達は関係があって、家族だと言うならそれはきっと新しい事実になる
馬鹿みたいな論理。でもフィンに帰る家を取り戻させるに充分過ぎる論理だね

下町の人間性にはこれまで本作が描いてきたデコやらぶに依存する人間性が凝縮されていたね
評価されるとらぶが増える。らぶが多ければ自分は評価され価値が高い筈という欺瞞。それの究極系が目の前の問題や真実から目を逸らし、未来の幸福よりも現状の快楽を優先してしまっている
トムソーヤ島が孕む問題の縮図

百目の巨人は時間や空間が隠す真実を探し当てるから恐れられた。人は見たくない物を言い当てる者を恐れるもの
だから時を超えて、らぶを否定して真実を告げるフィンを下町の住人が否定するのも同様の背景
探偵ではなく怪人と罵られたフィン達は彼らに安らぎを与えられるのだろうか?それともこのまま殺されてしまうのだろうか?



Loading...