絶対的な死という現象を前に、それから逃れようとするか、死へ立ち向かうか。それぞれの選択が描かれていたね
魔導国という抗いようのない存在を前にするからこそ、選ばなければならない逃げるか逃げないか。蒼の薔薇とブレインの選択は対極だからこそブレインの最期が際立つ印象
一方で絶対強者のアインズだって死を恐れている。だからアガネイアの情報を得る為ならみっともない姿を晒す事を厭わない
死から逃れる為には恥も外聞も捨て置く姿勢が求められる。ラキュースを攫う為に小芝居やら搦手やらを駆使した蒼の薔薇も同じ
そこまですれば死から逃れられるのだから悪い話ではない
逆に言えば、死に向かうとは己の矜持を誇示する意味に繋がるか
ブレインが狙っていたのは魔導王だけど、遭遇したコキュートスから逃げず正面から対決を願い出た
その誇りと覚悟に敬意を感じたからコキュートスも武人として相対すると
ブレインの死に様を格好良く描いてくれた事にとても満足出来る回でしたよ