臆病者シュタルク、彼は竜と戦う気なんて起こせないが、だからこそ竜の近くに住む村人の怯えも判る。その繋がりで言えば前回竜から逃げたフェルンだってその恐怖は判る
けどフェルンは恐怖を抜け出す時に発揮すべき覚悟も知っている。それは動けずにいたシュタルクに武器を振るわせる勇気へと繋がるわけだ
未熟としか受け取れなシュタルクの震えが実は師のアイゼンに通じるものであるという点は印象的
ならシュタルクは弱い人間ではなく強く成れる戦士。当初は竜と戦えると思わず、最中も囮のつもり。だというのに一人で倒してしまった
その事実はシュタルクを臆病者にせず、正しく英雄と扱い直してくれる。村の守り人である彼を気持ちよく旅へと送り出してくれるものになるね
三人旅になった道程、新加入のシュタルクを通し旅とはどのようなものか教えてくれるね
昔アイゼンとした小さな旅。スイーツのサイズ感がシュタルクに時の尊さを味合わせる。それは2年も足止めされたくないフェルンも持つ感覚。不仲そうに見える二人でも協力できる余地となる
でも一応の違いは有り、それが恩師の生存か。フェルンは恩師の時の終わりを看取ったけど、シュタルクの恩師はまだ時の中に居る
シュタルクは時の中で出来る恩返しの為に旅の下らなさを楽しみたい。だから旅を進める為の苦労を惜しまない
だというのにフリーレンは手っ取り早い方法を持っていたわけか(笑)
時が幾ら経っても変わらない勇者一行の送り出し。それは期せずしてフリーレン達の新たな旅がヒンメル達の旅をなぞっている点を改めて強調するものになっていると感じられたよ