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とても良い

千年前を生きたフランメを語るのは偽物の魔導書だけ。フリーレンが覚えているだけでは世に残らない。でも、銅像等の物があれば人よりも長く世に残る。代わりにその人が居たと教えてくれる
そう踏まえると自分より遥かに永きを生きるフリーレンの為に像を遺したヒンメルの思い遣りは心に染みるね

でも物だけで全てを伝えられるわけじゃないから、人々は像を囲んでヒンメルに助けられた過去を語り継ぐ。それがもはや感謝よりお祭り感が優先されたとしても像が有る街として伝わっていく
それはフリーレンとヒンメル達が確かに旅をしたのだという事実を伝えてくれる。そういった場所が幾つもあればフリーレンは独りぼっちにならない。素敵な話だね

言葉や物による伝えの良さを説いたAパートに反して、Bパートは言葉の罠を描いているね
人は言葉で想いを伝えるからこそ魔族に利用される隙が生まれる。村人どころか勇者でさえ騙される
魔族の想い溢れる言葉は実は空っぽで獲物を捕らえる為の武器でしか無いと判る描写は秀逸

言動は理性に満ちているからこそ、人間は魔族の本質を見誤ってしまう
グラナト伯爵の息子の部屋という実の籠もった言葉はリュグナーの父親の部屋という虚ろな言葉と同等になってしまう。その程度には言葉というものは脆い
喰らわれる言葉を踏み越えるにはそれこそ力が必要になる。この恐るべき魔族に対して勇者一行の一人であったフリーレンはどのような戦いを見せてくれるのかな?



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