前回は魔族の異質さを描いた。そして今回は魔族と人間の違いを描いたような
魔族が言葉を話すのは獲物を狩るため。つまり魔族にとって人間なんて食べ物でしか無い。だから相手が何をしてくるかなんて考えない
相手への無関心且つ無理解、それが回り回ってドラートのあっさり過ぎる敗北に繋がるのだろうね
シュタルクが褒める平和な街の良さ、けどリュグナーが見るのは邪魔な結界のみ
シュタルクやフェルンにとって戦う理由になり、グラナト伯爵が守ろうとするそれをリュグナーは欠片も意識しない。だから外交ごっこが破綻して暴力沙汰になっても苛立たず、むしろ本願に立ち返れた事を喜ぶ
彼らにとって話し合いなんて本当に何の意味もない
姿勢に現れる魔族の圧倒的優位性、そこにこそシュタルクが勝機を見出せるのは面白い
フェルンの目眩ましになるし、リュグナー達がフェルンに注目した隙を突いてグラナトを助け出している
魔族は人間を意に介さない。だからこそ人間でも魔族に打ち勝てる可能性が生まれる
リュグナー達を弟子に任せ自身はアウラに挑む格好となったフリーレン
遂に明かされた彼女の異名が指し示すだろう実力、そして彼女の薫陶を受けたフェルンがどれだけ戦えるか
過去からの学びがフリーレン達の旅を彩る本作、魔族と人間という永い因縁の果てにあるだろう今回の戦いがどのように描かれるか本当に楽しみですよ