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とても良い

前回にてモノが人の想いを伝えてくれる描写をやったと思ったら、今回は物をも超える人の想いを描いてきた
本物の勇者の剣を手にし魔王を倒そうとしたヒンメルが掲げざるを得なかったのは偽物の剣。でも彼は本当に魔王を討滅した
彼は本物の剣を持っていなくても本物の勇者になった

マンガ版とは異なる解釈で描かれたヒンメルの剣と向かい合うシーン
彼は最初から本物・偽物に拘っていなかった訳ではない
剣を抜けないが為にヒンメルは本物でないと言われた。王様からも劣悪な待遇。それらは魔王を倒せないと言われているようなもの
なのに彼は物を持たぬままに想いを成し遂げた。彼の在り方こそが物に依らない本物と言える

シュトルツを本物の戦士たらしめる真白なマント。けどそれをシュタルクは汚してしまった。なら、それでシュトルツは戦士で無くなったかと言えばそうではなく
失敗作と呼ばれる弟にも分け隔てなく接し、彼を逃がした姿こそ本物の戦士
でも、本物を目前にすれば、条件に適さないモノを偽物と思ってしまうもの
シュタルクが自身を卑下していたのも本物のマントも想いも持つ兄を知っていたからか

シュタルクに不足していた本物の愛情
ハンバーグを通してようやく伝わる不器用な師匠や兄の愛。そしてトドメはフェルンの愛情かな
逃げてばかりと自身を蔑む彼にフェルンは「逃しません」と言った。これからの未来に対する想いであり彼を本物にする約束であり。更に贈られた本物のプレゼント
物よりも言葉よりも明朗なフェルンの想いに心温まるEPでしたよ



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