フリーレン達と別れるべきかという選択は他方でこのままパーティに留まるべきか先に進むべきかという選択を突きつけるものでもあるね
ザインはフリーレンが道を示してくれたから村から出れた。でもそれは彼女らと仲良し小好しする為では無かった筈で。彼は改めて旅立つ決断が求められたと言えるね
離別前の1ヶ月間は言う程は皆と一緒に過ごさない。それはザインにとってあのパーティが居心地良いものだから引っ付いている必要がない証
それは停滞のようなものだから再び進む事が求められる。似たような経験をした同類へのフリーレンの助言とて更なる進展を求めている。進んだ事で得られた体験は楽しいと伝えてくる
離脱時、静かだと呟く彼の中にはまだフリーレン達と旅した楽しさや温もりが残っているのだと感じられるよ
だからこそ彼の再加入がいつになるのか待ち遠しくなってしまうのだけど、それは本当にいつになるのだろうね?
別の面から見ると、今回の件はパーティからザインが欠けたという話になる
シュタルクとフェルンの仲介をしてくれる人物が居なくなった。彼の残した手記が体調不良の理解を助けてくれるが、そもそもの不調をすぐに見抜けないし、治すのも一苦労
ザインはもう頼れないのだから別の頼りが必要になるわけか
一つは仲間同士の助け合い、でもこれはいつもの事
もう一つが人の温もりか。苦しい時に握ってくれる掌は何よりも労りの気持ちを教えてくれる。それはもしかしたら僧侶が使う魔法以上の効能かもしれない
今居る仲間の温もりだけでなく、かつての仲間から与えられた温もりや道中で出会う温もりを糧に彼らの旅は続いていくのだろうと思えたよ