滝に質問できる時間も活用できず、部員への説明も不満が残り、幹部間での燻りも明らかになった。今の北宇治は全てが正しく回っていない
解決策は何なのか?その真っ当過ぎる疑問の果ては「全国金を取れる演奏とは何なのか?」という苦悩へと行き着いたような
誰も答えを持っていないから藻掻くしかなくて無様になる
滝を信じるか、信じないか。久美子と麗奈を分かつその問題は他方で信じた先に何があるのか?という隠れた疑問が存在する
麗奈は信じれば金を取れる、1・2年は信じても金は取れないとの認識差。そこに部の経営論が絡むから問題の根源を曖昧にさせた
誰もが北宇治で金を取りたいと思ってる。でも、北宇治に無かった手法が誰をも迷わせた
混迷を極める諸問題をずばっと分離してくれたのがあすかとは…
彼女は正論と我儘の二択を授けているね。でも、久美子に最も響いたのは別、誰もが迷っているという点。また久美子とあすかの関係における成功談
久美子があすかにぶち撒けた言葉は正論等では全く無かったが、彼女を動かすに充分な熱量を持っていた。根源の話には正論をぶん殴る力が有るのかもしれない
久美子が本番前の語るのも正論でも解決策でもなく、情けないまでに迷いながらも全国金を求める根源的な欲求
だから苦労を共にした緑や葉月が真っ先に呼応して、それが部全体に伝播していく。何故なら全国金を取りたい想いは皆同じだから
これまでと異なる形で告げられた次の曲の開始、関西大会で彼女らの曲は終わらないのだと感じられたよ