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とても良い

仁菜は家族と一定の和解を見た。桃香はこのバンドでやっていくつもりだし、すばるも遂に祖母にバンド活動を伝えた。智の問題もいずれ解決出来そう。ルパも良い顔をしている
何も後腐れはない、正しい方向へ進んでいる、素晴らしいライブも出来た。なのに違和感を捨てきれないのは何故だろうね?

存在証明を示すステージは今の彼女らにとって破格のものに
かつて対立した人やら先輩にも認められ全てが好調。それもこれも彼女らが藻掻いて藻掻いて反抗して成果だね
負けるもんかという叫びが彼女らのバンド音楽の骨格を為している。その感性がトゲナシだけでなくダイダスにも宿っていたのは驚き

ダイダスは桃香や仁菜が手を伸ばしても手に入らない煌めきの具現。事務所に推されて輝く彼女らに反抗心は無いかに思えた
でも桃香との決別シーンに表れたように彼女らにも矜持があって。それがステージングに反映されたのは良い意味の驚き
思わず彼女らのファンになってしまいそうだったよ

世間に大人にダイダスに負けるもんかと反抗して鬱屈をロックの形で表明し、全ての感情をぶち込んだトゲナシのライブは最高の一言!
棘の表出だけでなく燃え盛る思いの丈を噴出させるが如きステージングはこれまでのどのステージよりもこちらの感情を揺さぶってぶち抜いてくる最高のライブだと思わせてくれるものでしたよ!

一方で言語化困難な小さな違和感が気に掛かる
ヒナは仁菜の友人だったのに何らかの理由で彼女を間違っていると責め立て別の道を選んだ
今の仁菜は間違いなど無く進んでいるように見える。それだけに「間違ってない」と言い切れない彼女の独白はヒナの件も合わせ、どうしても気になってしまう…



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