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良い

難しいとか駄目だとか言われて夢を諦めたり、進路を変えたりなんて経験が有る人は山程いるだろうけど、そうした人ほど夢を応援してくれる者が居れば人生そのものが変わったのかもしれない
本作は司がいのりを指導する教育ものに見えて、その実は諦めきれない夢を2人で叶えるバディものかもしれないと思えましたよ
周囲もそしていのり自身も応援できないフィギュアスケートへの夢、それをかつて応援して貰えなかった司が教え導く構図は美しい

ただ、司とて当初からいのりを応援する人間だったわけではないね
お金を払わず滑っていたいのりを追い掛け、その遣り方を辞めるよう諭す。自分とて親に応援して貰えなかった人間なのに、親に話せずズルをしていたいのりに通り一遍な教えをしている
そんな彼の姿勢が変わるのは、改めて彼の進路選択が瞳から無理解を受け、更にいのりに対し無理解な母親を見てからだね
自分と同じようにいのりも応援されない立場。だからこそ手を差し伸べる重要性が判る

だとしてもフィギュアスケートへ進むのは容易な決断ではない。本人のやる気ではなく家族の理解が必要となる
いのりは母親を驚かせる才能を持っていても親から理解されない。ここで無理解による限界を迎えたいのりが自分を変えたい本気の願いを口にしたのは良かったな
それを受けたからこそ、いのりのそして自分自身の最大の理解者である司が彼女を最大限応援する必要があって
フィギュアスケートをさせるだけに留まらず全日本なんて大言壮語を吐いてしまった司。早くもこのバディが進む道が修羅であると伝わってくるような初回でしたよ



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