猫猫不在の中で行われた今回の話は解決編というより締めの処理といった印象を受けたよ
猫猫は名探偵のように賢いから誰かが救われる解決策を提示出来たりする。けれど、既に救われるラインを超え猫猫の手を振り払った子の一族に残されたのは解決策ではなく身の振り方だけ
それが判っているから子昌も楼蘭も悪役に徹し、その中でせめて守れるものだけは守ろうとしたと受け取れる終幕は美しいものでしたよ……
子昌は悪に徹して舞台に散った。そんな彼は己の分相応を理解しない神美にずっと振り回されてきたというのは哀しいね…
彼女を愛し後宮から救い出す為に様々な策を弄した。だというのに神美を取り戻す為の策が神美の気に障ってしまい彼女だけでなく子の一族の破滅に繋がってしまうというのは何とも言えない
それはむしろ神美に振り回されたというより、帝に振り回されてきたと言えるのかも。だからって皇帝に逆らおうとすれば一族皆殺しとなってしまうと考えれば、帝や女帝の方針に振り回されてきた彼らは早い段階から追い詰められており、身の振り方について選択を突きつけられていたとも受け止められるか
それだけに追い詰められた状況下、己の意思でどう振る舞うかを決断した子昌や桜蘭はやはり目が惹き付けられるものがある
名探偵はいない、自分の解決編は自分で見つけなければならない。世紀の悪女として自分こそが悪の中枢なのだと示した楼蘭は哀しいけれど美しさに満ちていた
けれど彼女の死が帝の問題が絡む形で引き起こされたなら、壬氏は傍観者になる事は許されず、身の振り方をどうするかが求められる
危険な目に遭わせてしまった猫猫への対応含め彼は己の真実と共にどのような解決策を示すのだろうね?そして猫猫はそれにどう返すのだろうか?