Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
とても良い (4.7)

冒頭でトールのメイドっぷりを何故ここまで強調するのか疑問に思ったけど、回想シーンの少女の言葉を反映してのものかな

盗賊の集団からはぐれ行き場をなくしてしまった少女からすれば、空を自在に飛べるトールは自由な存在に映っていた訳だけれど、トールは自身を自由な存在とは捉えていなかった。そんなトールの「自由を手にしたらどうする?」という疑問に対して少女が返した言葉が今回の話の肝かな
メイドになるなんて言われてしまえばトールが感じたように隷属を選んでいるようにしか映らないんだけど、そこには確かに自らの意志で選択する「自由」が存在するわけで

そうした視点で見てみれば今回の話で登場するドラゴンたちは自らの意志で人間のために生きることを選択している。
トールは言わずもがな。ルコアは翔太の節分遊びに付き合って居るし、ファフニールは雨に濡れた滝谷のためにタオルを用意したり洗濯物を取り込み、エルマは会社で人の役に立つために自習。思えばカンナが学校から帰ってきた際にした耳と尻尾を出す動作なんて人間のために自身の在り方を制限する意志の象徴的行動かもしれない
でもそこには誰かに強制された「隷属」なんて何処にもないんだよね。皆自分の自由意志によって人間のために生きることを選択している。
そうやって考えれば小林のために良い食材を求めて元居た世界にリスクを犯してでも戻るトールが盗賊の少女と出会った頃からどれだけ変わったかがよく判る

以前ちょろっと語られていた小林とトールの出会い。小林は泥酔していたためにそこでの会話を断片的にしか覚えていない。同様にオムライスの感想を言えずじまいでいる。
それでも小林とトールの関係が壊れないのはトールが小林の言葉や想いをきちんと受け取っている以上に小林も自由意志によってトールに側にいて欲しいと思っているからなのかななんて考えたりした。元々は一人ぼっち同士では有る二人が、今では家族を形成しているって不思議な関係。

思えばこれまでドラゴン側がどう感じているかは頻繁に描かれていたけど、人間側がドラゴンをどう捉えているかは小林を除いてそこまで描かれていなかった気がする。それがはっきりされるのが次回の話になるのかな?



Loading...