クトリの頭の中にに響いた少女の声はなんだろう?この作品の傾向を考えると非常に不吉な予感がするけれど…
今回は様々な形の裏切りが登場したのが印象的
死んだと思われたクトリ達が平然と帰ってきた前回ラストに始まり、テイメレの中から謎の獣が出現したことでそもそも自爆しても作戦は敗北だったと言われる。
父のしていることは正義だから守って欲しいと訴えるフィラコルリビアの想いは戦争のきっかけとなると告げられる。
正義の味方になるつもりは無いと言っていたヴィレムはチビ達がこの街を気に入ったからとまるでヒーローのような騙し技で滅殺奉仕騎士団を撃退。
軽い部類では詐欺師の墓に正直者と書いてあったり、転がり落ちる事が有名な坂が転がり禁止になっていたりする部分は少し笑ってしまった。
ヴィレムの個性的な泣き顔もある意味裏切りか(笑)
そんな裏切りの最後にあったのが、ようやく帰ってきたクトリが傍にいるのに、過去とのしがらみのためにバロニに付いて行かざるを得なかったヴィレムの姿。
クトリにとってはヴィレムが自分と関係を持つだけでも彼の負担になってしまうと考えているのに、これ以上余計な過去と関わろうとする姿は許せないだろうね
ヴィレムがクトリたちの居る場所を大事にしたいと思ったように、クトリもヴィレムが待つ場所に帰りたいと思って戦っていたんだろうしなぁ
バロニに付いて行くことで本来クトリにおかえりと言うはずだったヴィレムが、その言葉を受け取らなければならない立場に逆転してしまったのは何とも皮肉な展開。