「マロングラッセはね、栗を煮て、剥いて、シロップに浸けるの。そうするとね、栗を覆う砂糖の膜ができる。そうしたらまた、もう少し濃いシロップに浸けるの。そうすると、砂糖の膜の上にまた砂糖の膜ができる。もう少し濃いシロップに浸ける。また砂糖の膜ができる。またもう少し濃いシロップに...。こうして何度も何度も繰り返すの。甘い衣の上に衣をまとって、何枚も重ね着していって。そうしていくうちにね、栗そのものもいつかキャンディみたいに甘くなってしまう。本当はそんなに甘くなかったはずなのに。甘いのは衣だけだったはずなのに。うわべが本性にすり替わる。手段はいつか、目的になる。」
「そしてね。あなたがわたしのシロップなのよ。」
小佐内さんの愛の告白よすぎる。