「もしわたしが悪い人になったら
許せませんか?」
少年は少女を守りたい。そう、思った。
魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が、あらゆる願いをかなえる願望機
「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」が起きて10年、
冬木市で再び戦争が始まった。
前回の「聖杯戦争」の参加者である衛宮切嗣の養子・衛宮士郎は
遺志を継ぎ、戦うことを決意する。
士郎のそばには、彼を慕う少女――間桐桜がいた。
彼女は毎朝、毎晩士郎の家に通うと朝食と夕食を作り、
天涯孤独だった士郎と優しい日々を過ごしていた。
だが「聖杯戦争」が始まると、冬木の町に流れる空気が変わった。
あちこちで殺人事件が起き、不穏な空気が流れ始める。
士郎は桜を自宅に泊めることを決意した。
士郎は召喚したサーヴァント・セイバーとともに、
魔術師の遠坂凛と同盟を結び「聖杯戦争」に臨む。
だが、その戦いは暗躍する者たちによって大きくきしみ、
歪み始めていた。
三部作の一作目ということで、内容面では序章らしくこれからの展開について期待と不安でいっぱいにしてくれる素晴らしい出来だと思いました。作画もテレビ版のUBW以上にバッキバキで興奮しました。
共通ルートがスキップされているので単体で見ると唐突感があるかも。
続きも見ないと。
正義に固執する少年衛宮士郎と囚われの少女間桐桜を圧倒的な映像美で描いた物語。Fateシリーズに触れるのは随分久しぶり
この章は導入部分でもあるためか、物語の芯の部分はあまり描かれず。これまでも幾つものパターンで描かれてきた聖杯戦争を舞台としつつも影に潜む者達の暗躍によって歪んだ聖杯戦争となっていく様子が描かれている
英霊たちのバトル描写を楽しむ流れは以前のUBWを思わせる要素があるからこそ、英霊たちの戦いが「影」によって穢されていく描写は何とも辛い。Fateシリーズに思い入れがあればあるほど、心に響いてくるだろうね
そういった展開の中で最も印象的なのは士郎にとって桜が暖かい家の比喩的存在になっていく様子
切嗣によって引き取られながらも唯一の家族である切嗣を亡くしてしまった士郎。面倒を見てくれる藤姉はいてもやはり彼は孤独。だったのに押しかけるようにして桜が現れて、いつの間にか桜がいる生活が当たり前のようになってしまった。合鍵を渡す形で桜を家に居て当然の存在と定義する流れは良いね
桜を気にかけ受け入れている士郎だから、その兄貴の間桐慎二には思う所がある。そして慎二は慎二で弓道において自分より優れた成績を修めながらも執着無く去っていった士郎にコンプレックスがある。そういった関係性なのに、士郎は慎二に対しても善人面をしてしまうのだから慎二としては堪ったもんじゃないよなぁ……
聖杯戦争が始まった辺りから慎二は行動が過激になっていくのだけど、それって少なからず士郎が理由になってるように見える
でも、そのような状況になっても士郎が慎二に目を向ける理由は聖杯戦争に参加するマスターだからではなく、桜の兄貴だからという辺り慎二は更に歪んでいきそう。そして慎二の歪みがまっさきに向けられるのが桜であるという理不尽
一方で見えてくるのは桜の士郎への信頼と依存。士郎の家を訪れ始めた当初は暗い表情ばかりだった少女が士郎との触れ合いを通して徐々に明るい表情になっていき、幾つかのシーンでは普通の少女のような表情をする風景は見もの。また、最初は服を綺麗に畳むことさえ出来なかったのにいつの間にか上手になり、料理にも積極的になった。それらの変化が何よりも桜が衛宮家で過ごした時間の長さを表している
一緒に過ごした時間が長いということは一緒にいることが当たり前になってきたという意味でも有って。士郎によって提案される桜を家に泊める展開。これはちょっと驚かされる部分もあるけれど、両者にとってこの提案が素っ頓狂なものとして扱われないのはそれだけの蓄積があるからなんだよね
「もしわたしが悪い人になったら……」という日常ではあまり聞かない言葉を使った桜。彼女が抱える闇に対して正義を志す士郎は何処まで立ち向かえるのか、今後のストーリーが気になりますよ?
事態は混迷を深め、士郎の隣からセイバーは居なくなってしまった。それでも士郎の帰りを待ってくれていた桜の存在には士郎だけでなく視聴者まで癒やされてしまうね
でも、先の展開を思うと……
ありがとうufotable
初めて見る間桐桜と衛宮士郎との出会い。
バイトで怪我をした士郎のお世話をしに来たという少女は最初は瞳の色が沈んでいたけれど、1年半も経てば彼女の瞳はキラキラしていた。
始まったのは、とある少女を輝かせた衛宮士郎という男を知るための物語。私はこの第一章をそう捉えることにした。
士郎はなぜ慎二を友人と呼ぶのだろうか。いつも嫌味を言われていることに気付いているのだろうか。はたから見たら一成との付き合いの方が友人関係に見えるが逆なのだろうか。
第1章の時点で慎二は士郎に何を期待しているのか読み解くのが非常に難解だ。自分より弓道が上手い士郎の部活復帰を願っているように見えるがそれにしてはとても嫌そうに接する。兄さんは自分を嫌ってる人を好きになるという桜の台詞の裏付けは次の章まで持ち越しになっているかもしれない。
開始30分ほどたってオープニングタイトルが流れる。ここでようやく画面にBGMがつき、場面が転調してテンポが変わる。
セイバーや凛との出会いは蟲じじいのナレーションで飛ばされるのも新鮮な驚きだ。
言峰綺礼がゼロの結末を語るというのも初めてみる。
その後のバーサーカー撤退後凛と別れ、帰り道に慎二が自信満々で登場するのは驚くというより笑う。
予想通り慎二の操るライダーは負けるが、蟲じじいの登場で再び驚かされる。
衛宮切嗣がこのルートかなり頻出ワードのようだ。
翌朝、桜の傷をみて士郎は初めて慎二に対して怒りを見せ、凛を味方にする。
士郎の行動の早さは藤姉にも及び、先手必勝で桜を泊まらせることを了承させる。他のルートでは見られない士郎の決断の早さはとても良いと思う。
次のシーンで佐々木小次郎が一瞬で死に、アサシンが産まれ、葛木先生が死んだ。
ここの理屈は観ていても説明は一切ないが、映像としての見ごたえは充分あった。
いつものキャスターのフードがない素顔が出たのも嬉しかった。
個人的にキャスターと先生は好きなペアだから大変悲しいが仲睦まじい様子は見られたのでよしとする。
慎二が士郎の自宅まで来たのは初だろうか?慎二に対してこの映画は2回士郎がマジギレするのが忘れられない。
桜はそんな士郎のストレートな感情を見せられて高揚した表情をしている。
走り高跳びで桜は士郎に惚れたこと。士郎はそこに差し込むかのように夢を語る。
話が終わるとストーブの火が消えるという演出に込められた暗喩がまた憎い。
桜が悪い子になったら叱るという士郎の言葉に安堵する彼女のシーンは複雑で重い。
アサシンとランサーとの戦いは派手で音楽が良かった。しかし勝てるはずのランサーが負けた理由は劇中では分からないので詳しい人に今度聞いてみたい。
蟲じじいが士郎を来襲でキャスターの死体を操るというボスらしいことをしてきた。
影の正体は一体…。
麻婆豆腐を食べてる言峰は癒し枠。麻婆の赤い部分を血に例えるところも良演出。
今度は道場?に蟲じじい急襲でこれもまた新鮮な展開。
士郎が令呪を使う判断も早くて熱いがセイバーが来ない!?
自力での奮戦で窮地を脱出しようとするが、力及ばすなタイミングでライダーが来るのはもっと熱かった。
ライダーの戦い方はこの映画で一番好きかも。
士郎は敗北して帰宅するが、桜に迎え入れられる。
このやり場のない感情はどうしたらいい?
切なくて悲しくて、EDの曲調に心がさらに折られた気がする。
終わってみたら士郎という人間の深みがさらに増したように思う。正義を成すには力が足りないのを時間をかけて丹念に思い知らされた1章だった。
アニメのみ観て原作未プレイ。
桜ルートは今回初めて。どのルートも他ルートでは想像してなかった展開や驚きがあってすごい。
プリヤで麻婆豆腐がネタになってたけど、元ネタコレかぁw。
原作未プレイ
アニメはstay night,zero,ubw視聴済み
共通ルートを上手い具合に必要最低限で流してからルート突入
絵や音楽はufoなので言うことはないです
素晴らしい
ストーリーは3部作ということで謎を蒔いた部分もあったが次作以降への期待として楽しみ
最後の影のシーンの音は映画じゃなきゃ楽しめないなあとか思って見てた
120分と長い作品なんだけど、それでも濃密に感じてさらにテンポの良さも相まって120分という長さに感じなかった素晴らしい作品だった。
ZeroやUBを見ているからこそ分かるシーンも勿論あるし、これまで有耶無耶にしてきたことを曝け出す部分が多く、Fateシリーズを長く見てきたファンに対する特典みたいな要素も多いルートなんだなと思う。
自分はディーン版は見てないんだがずっと桜推しで、今回の桜ヒロインのルートはかなり楽しみにしてきたので、可愛いシーンがたくさん見れて素直に嬉しかった。
1章が終わった時点でかなり絶望感あるけど、今後にどう繋がっていくのか今から楽しみで仕方ない。
良かったよ。本当に良かったよ。。。
そして、何が1番感動したったって、あのオルタ様が動いてる!!!!もしかしたら、他ではあったかもだけど、(にわかすまん)嬉しかったー!わら
あと、ライダーさんもう噛ませじゃないやい。
とうとうHF
最初のとこから素晴らしく完成度がとても素晴らしい
イロイロなとこで皆さんが言ってたけど何気ない描写とかにもあれを含んでいるんだなという作りになってる
特に桜がリボンを弄るとこのがそういうの聞いてからだとあーってなる
あとあの入学式の士郎が桜みてる描写がもうなんか最後のとこと重なるんじゃないかって思ってしまう。
とりあえず次も超楽しみ!!
原作は未プレイ、アニメ版(ディーン版、UBW TV版)は視聴済み。
他のルートと重複する序盤の部分はバッサリとカットし、逆に、おそらく原作にはない桜と士郎の出会いのエピソードを追加したりして、大胆な構成にしているな、と感じた。UBWは凛ルートであり、同時にエミヤシロウの物語でもあるような印象を受けたけれど、この作品は桜というヒロインにしっかりフォーカスしていくという意思を感じられた。
映像、音楽に関しては心配していなかったけれど、文句があるはずがない。戦闘シーンも大迫力で格好良かった(ランサーの兄貴相変わらず格好良い。けど……)し、音楽も良かった。また、シーンの展開、人物同士の会話など、「間」にも気を使っている印象で、2時間という尺に詰め込んでいるようには感じられなかった。
そしてなにより、ヒロイン・桜が美しく、儚げで……
もうちょっと愛らしいところを見たかったように思うけれど、冒頭のJC桜がかわいかったからいいかな。
今作では彼女が抱えているなにかは、まだ描かれていない。二章、三章でいったいどうなってしまうのか。楽しみであり、怖いようでもあり……