屍者の帝国

屍者の帝国

  • 視聴者数:1496
  • 評価数:-
Project Itoh & Toh Enjoe / THE EMPIRE OF CORPSES
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    <評価:S>
    視聴2023.7.13

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    原作を読み込んだ勢からすると、
    伊藤計劃氏が書いた部分が描写されることがなかったため、
    「Project Itohですよね?これ」という気分になったが、
    それを忘れさせるほど別作品になっていてよかった。

    Project Itohを制覇したため比較するが、
    劇場アニメ版虐殺器官が異性愛、
    劇場アニメ版ハーモニーが百合と来て、
    劇場アニメ版屍者の帝国はややBLっぽく仕上がっていた。

    アニメ化に伴う簡略化のために改変が含まれていたが、
    アニメとしての面白さがあるのでこの改変は成功だと思った。

    日本が初登場するときのカットは日本画で見たような
    あの雰囲気を再現しているので面白く思うと同時に感心した。

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    全年齢対象って出てたから気を抜いてたら開幕から首に太くて堅いの突っ込んでてヒエッ……ってなった。

    死んでる人間を OS が起動しなくなった PC とすれば、新しい OS インストールして動かす感じだろうか?
    まぁ意思を持った人間がやりたくない事やらせるにはちょうどえぇ技術よねー。
    新しい技術はいつも軍事転用で発達していく。
    労働力として使うのはいいとして、流石に見知った相手が死んだからって再起動させたくはないなぁ……。
    機械は作るのにコストがかかりすぎるから死体という作るコストのかからない筐体にソフトウェア書き込んで再起動……なんという合理的なシステムだろうか。
    倫理より合理的が優先される世界ね。まぁ奴隷よりは人権が保護されているのか……?

    それにしても人類を新たなステージに導こうとする奴はなぜみんな人間を辞めさせようとしてくるのか?
    結局最後にやろうとしていた事はやり方が違うだけで人類補完計画とかと大差ない気がする。
    「みんな違いがなくなれば争いなんて起こらなくなるでしょー? 」ってそりゃそうだけどそれは生きていることになるんかな?
    技術とかアプローチはおもしろいけどこの世界には生きたくないなぁ……って思った。

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    難解な作品を書き上げることに定評のある円城塔が手がけた原作をうまく纏めて映像化できるのか、という不安が観るまで常につきまとっていたが、いざ見てみると原作のエッセンスを上手く残しつつ、「もうひとつの『屍者の帝国』」としてうまくまとめたと思う。

    120分という長い尺でも流石に難解な原作は収まりきらなかったのか、原作の要素はかなり簡易化・アレンジされているが、物語の骨子、そしてテーマ性は変わっていない。
    通常、原作から要素が削減されることはメディアミックスの際にマイナスポイントとされることが多いが、本作に関してはスリム化により物語性がわかりやすくなっており、未読者にも既読者にもやさしい作品になっていて、今作に関して言えば要素の簡略化はプラスに働いたように思える。

    「失った友人を取り戻すために、屍者技術の秘奥を記した『ヴィクターの手記』を求める」という改変は良かったと思う。パンフレットに書かれている通り、この改変により物語の導入がスムーズになっており、エンタメ的な面白さも補強され、物語性を強く表現することにもつながっている。
    シンプル化されたとはいえ難解な感は否めないものの、原作に比べてかなりわかりやすく、「ワトソンとフライデーの友情」という明確なストーリーと、わかりやすい悪役も用意されたことで作品に入り込みやすくなっている。

    美術もかなり評価できる。魔都ロンドンの暗黒、アフガン行きの旅路の中でワトソン一行に立ちふさがる雄大な自然、浮世絵のようなカラフルさをうまく表現している日本など、様々な風景・デザインにこだわりが見える。
    作画も全編にわたって安定しており、CGと手描きを使って描かれた屍者の不気味な「ギクシャクとした動き」をうまく表現している。所々に挿入される戦闘シーンも良質で、本格的なバトル物のような派手さこそないものの、WITスタジオのハイレベルな作画を堪能できる。

    しかし、ストーリーは簡略化されたと言っても先に述べたように、終盤に行くほど難解になっていく。そこに「様々な文学作品を背景に持つ登場人物」「伊藤計劃の『007』へのオマージュ」が加わってくるため、やはり作品のすべてを楽しむなら頭を働かせる必要はあるし、原作を、加えて言えば各登場人物の原典となった作品を読んでおいたほうがスムーズに入り込める。
    また、終盤に関してはやや疑問に思う展開があり、終盤に再登場し唐突に「全人類の屍者化」による世界平和を語り出す「M」には唐突な感が否めない。
    ザ・ワンの方も「フランケンシュタインの怪物」の原典の設定(怪物はヴィクターに伴侶の創造を求めた)を理解していないと行動の動機に唐突さが否めない。「フランケンシュタインの怪物」はポピュラーなので流石に「全く知らない」という人はいないだろうが、それでも作中で解説を怠ったのは失敗であったと思う。
    また設定の簡略化のせいで、ザ・ワンの花嫁復活に伴う「屍者の言葉が世界にあふれる」「手記のページが浮かび上がり、結晶を纏って十字架めいた図形を形成する」という展開・演出も一見意味不明・理解不能になっている。ここは原作からして難解の極みにある設定なので、多少はしょうがないのだが。

    また、エンタメ成分が強くなった反面、原作の『X』の設定が失われたために「意識とは、魂とは?」という原作のテーマ性が少し損なわれたのは賛否が別れると思われる。
    個人的には「これはこれであり」派だが、原作のテーマ性を気に入っていた人にはつらい改変かも。

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    ゾンビランド計劃。

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    良い

    作画はなかなか良い。内容は原作を読んだときもよく分からない部分があったせいもあって、もう一度原作読んでみるといいかも。

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    円盤で視聴。

    厳密に云えば原作は冒頭30Pだけなので、円城塔氏と連名で出版されたモノが既に二次創作で、アニメ化で更に別物になっているんだけど、其れは其れとしても高品質で、面白い。

    全体
    普通

    劇場に観に行こうと思って行けなかったけど、TV放映されていたので。
    TV版はカットされてるのか、そもそもが詰め込み過ぎなのか、いまいち話に入り込めなかった。
    屍者が働いてる世界は異様で気持ち悪さがあったなぁ。そういうところは面白かった。
    原作じゃないともっと良さが伝わってこないのかもだなぁ。

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    2月4日再鑑賞。映像はきれい。途中ワトソンくんの2人の嫁(男女)が〜! というようなNTR的な気持ちが味わえる。

    2020/03/08:再鑑賞(BD)

    2015/11/13:初回鑑賞(シネ・リーブル池袋)

    ハダリーがざーさんなんだけど、ざーさんだとキャラに対して声が可愛すぎたかなって気はする

    K@K
    サポーター

    原作見たらまた見直してみようと思います。

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