主人公がいつも賢くて正しいのである意味無双系みたいな感じだが、そんなことより極めて言語的なのがこの作品の特質だと思う。私はこういう価値判断をするというのを各キャラクターがこの上なく明確に発言する。これほど思弁的なアニメはなかなか無い。
個人的には春埼美空の心理が最も印象深い。世界に目をやる共感的倫理の帰結とは必然的に春埼のようになると思われるからだ。
それにしても「二番目で納得してもらう」、これだ。誰にでも優しくてモテる主人公は必然的にこうなって破綻する。やはりヒロインとは主人公に都合が悪いくらいが丁度良いのではないか。
原作を最後まで忠実にアニメ化されたみたいですね。
2クール全24話を毎週ワクワクしながら見ていました。
本当に本当にいい作品。原作通りストーリーも素晴らしいがアニメの演出と脚本が秀逸。声優さん方の演技も合間って二期からの盛り上がりに目が離せなかった。一期で視聴中断した人も見たことない人にも見て欲しい作品。
☆☆☆☆
どこがどうとか自分でうまく説明しようとするほどに、
本質を損ないそうだから、難しいけれども、すごく良かった。没入した。
それほどに、
この物語の世界観、それぞれのキャラクターの思考、感情、言葉、音の間、
すべてがのめり込んでしまう、惹きつけられてしまう魅力があった。
これほど没入した感覚はあまりないので、尊い体験をしたと思う。
それなのに、没入していたはずなのに、まだまだ物語の深淵を感じられることに驚いている。
もっともっと浅井ケイ、春埼美空、相麻菫の思考や感情に近づきたいと思った。
もっともっと深くこの物語に入り込みたい。
原作もぜひとも読みたいと思う。
そしてまた、このアニメを最初から見返したいと思う。
素晴らしい作品を、ありがとう。
プロ・フィットの2人、いい芝居だったわぁ。こども先生と石川プロ
どの話も『間』が良かったのは、川面監督の腕前だと思っている。
全部アニメ化するなら6クール欲しいと云っていた川面監督、それでも商業監督として2クールに纏め上げた。
濃密でハイテンポなんだけど、それでも、いつも『間』がちゃんと存在していて、見事。
全体的にキャラクター達のテンションが低く、精神年齢が高いため、テンポの良さを感じた。その分ストーリーが淡々と進むため、盛り上がりに欠ける面もあったが、最終章ではこれまでに出会った仲間がいたからこその結末になっていて、それまでの流れが活きていると実感できた。
ヒロインの美空ちゃんについては、ケイを通じて感情を得ていく様子が丁寧に描かれていて、物語が進めば進むほど魅力的に感じるヒロインだと思った。個人的には無表情キャラは少し苦手意識があったが、この子の場合はポンコツっぽい感じが良いスパイスになっていたと思う。そしてたまに頬を赤くして喜んだりしていたのがとても可愛かった。
【★★★☆☆】💿