かつて妖精は、“兵器”だった―。
この世界には、動物に憑依することで不思議な力を宿す妖精が存在していた。
妖精が憑依した動物の臓器を摘出し、人間に移植することで、妖精を分身として出現させ、兵器として扱えるようになる。
妖精を戦争の道具として自在に操る兵士たち、彼らは『妖精兵』と呼ばれた。
だが、長きにわたる戦争が終結すると、彼らはその役目を果たし、行き場を失ってしまう。あるものは政府に、あるものはマフィアに、あるものはテロリストに、
それぞれの生きる道を選択していった。
戦争から9年の歳月が経つ。
未だ不安定な政治情勢の中、戦争によって受けた傷や過去を持つ犯罪者が現れ、
復讐のためテロを起こすようになっていた。
主人公の少女マーリヤは、ある事件に関わった事から妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する違法妖精取締機関『ドロテア』に入隊することとなる。
これは、無秩序な戦後に抗い、それぞれの正義を求め戦う
『妖精兵』たちの物語―。
慣れてきたのもあるかもですが1クール目と比べると各組織がわかるようになったかも。
(終盤に向けて主だった組織のみにフォーカスされたからかもしれない。)
マーリヤの成長、マーリヤとフリーの関係性が見どころ。
お話としては王道ってかんじだったけど、絵が綺麗だったのでなんとなく最後まで観られた。
う~ん、一期よりは戦っている相手や勢力がわかりやすくて面白かったけど、結局なんだったんだっていう…
ドロテアそれぞれみんなキャラはかっこいいんだけど…なんだか全員がぼやけていたような。フリーは主人公の一人?でありながら掘り下げとかほとんどなくて(多少過去回想があるだけで)、活躍もしてるはずなんだけどほかのキャラに印象では負けてる。
子供のころ災いの子と呼ばれたマーリヤ、幸いの子と呼ばれたヴェロニカとの現代での対比、なんとか理解しあえてラスボスとの共闘はよかったんだけどあっさりヴェロニカ死んじゃうし。
仲間の絆とか信頼とかメインならもっとドロテア深めてほしかったし、マーリヤとヴェロニカがメインなら二人でボス倒せばよかったんじゃ。2クールやってこれか~う~むと思わざるを得ない。
ただ世界観は好きだし、映像はきれいだったしOPEDもかっこよかった。
第2期でした。近代ヨーロッパ風の世界で妖精兵器が実用化されているという設定で絵も重厚でよかったです。めがねっこはもっと活躍すべきでした。政権の内部や黒幕とかそういうの好物ですが十分に理解しきれず。
主人公サイドに共感できないストーリー。
理由は「ドロテア」が
「妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する」というのは表向きで
体制護持を旨とする組織である、という実態が
透けて見えることだ。
これは1クール目の場面だが、敵将が退散するとき
追撃しようとするマーリヤを上官であるフリーが制止する。
その判断自体は妥当なものだが、戦死者を出しているのに
「我々は勝ったんだ」というセリフが出たことから
ドロテアの構成員が雑兵として扱われており
為政者の手駒でしかないという内実を露呈している。
マーリヤは、幼少期に集落で疎外されていて
組織が自分を受け入れてくれたから尽くしている
という経緯から(たとえるならブラックスワンのような)
武装勢力の一員という印象しかなく、ヒロインに見えない。
一貫して主張と行動に筋が通っているのは、ヴェロニカだった。
意見の相違はあったとしても、
ヴェロニカの言葉には共感を示す必要があったはずだ。