趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。
幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。
海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという
夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。
そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。
それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。
しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、
恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。
そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。
その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。
名作!
原作小説は 30 分もあれば簡単に読めちゃう短編小説
実写映画化もされてましたね。あちらはこっちのアニメ作品とは雰囲気が全然違うものです
原作小説の雰囲気に近いのは実写なのかな。原作もなんというか……モヤっと終わるのよね
アニメはアニメだけあってすごくファンタジーな要素も入ったきれいに終わるお話です
同じ原作でもこんなに違う作品に仕上がるのか……ってくらい違う仕上がりなので、実写を見比べてみるのも面白いかも? ただ、アニメの雰囲気すきな人にとっては実写は結構苦行かも
色んな感情が出てくる、心が忙しなく動く、あっという間の2時間だった。おばあちゃんが孫を気遣う気持ちがすごくよく伝わってきて、実家の祖母を思い出した。ジョゼの第一印象と、ラストでは全然印象が変わりますね。
ジョゼのぶっきらぼうな言葉遣いがとても可愛らしかった。とても良いお話でした。
試写会ぶりの再上映で
舞がジョゼに宣戦布告が如く恒夫にことが好き宣言をしたものの恒夫にフラれるどころか、さらにジョゼに発破をかける結果となってジョゼが恒夫とくっつくことになったのは、あまりにも負けヒロインすぎる失恋で色んな泣いてしまうシーンがある中でも一番涙が溢れてきてしまった。
事故の場面からいくつかキーとなるポイントがラストのクライマックスへと続くけれど、全部泣けてしまうし、登場人物たちの想いもすごい詰まったもので展開がすごい引き込まれる。
あと、冒頭のおばあちゃんが目を離したすきに誰かが車いすを押してジョゼが坂を転がり落ちたっていうの、実はジョゼがおばあちゃんの目を盗んで自分でふら~っと移動してみたら....だったのかなとか。
個人的に恋愛ものが好きということもあるが、本当にいい作品だった。
キャラクターデザイン、声優が本業ではないとは思わせない主演2人の好演、Eveによる挿入歌と主題歌、大阪の街並み、関西弁など···。よかった要素を挙げていくときりがない。
特に絵本の世界が美しく、印象に残った。本作のテーマや出来事は現実的なものだが、その現実性と対比されて一際輝いてみえた。
欲しいものに手を伸ばす。その過程は全て上手くいくものではなく、時に挫折や困難も伴う。それでも、それでも前に行こうとするさま、生き方にはやはり尊いものがある。美しいものを感じてしまうのだ。
人生の岐路に立つとき、なんとか前に進もうとするときに初心を思い出させてくれるような作品だった。
ジョゼが自ら前を向いて歩き始める心が洗われる物語だった。
足が不自由で身よりも年老いた祖母の環境では希望に手を伸ばすことすら難儀で、やっと見つけたきっかけで少しずつ人生を取り戻していく様が微笑ましかった。それだけに自分のせいで無くしてしまいそうになった時には世界が残酷なものに思えてしかたなかった。
そう思うと鑑賞中はなんやと思う場面もあったけど、舞真っ直ぐに不器用でいい女や。
婆さんは持病もあって外に出さなかったのかな。独り立ちさせてあげられなかったジョゼのために何かきっかけにでもなればと恒夫を誘ってそうではある。
ただ大事に家に匿うことや、食い扶持のためだけに社会に出ることは簡単な支援なのかもしれないけど、生きながら死んでるようなもの。自分で生きていこうと思えるきっかけを作った恒夫を救い出すまでに成長したジョゼに生きる力をもらった。
久々に綺麗に突き刺さる作品を見れた。素晴らしかった。
暗い展開に落としていくのと、そこから引き上げるのがストレートながらめちゃくちゃ上手くて、上下に大きく感情を揺さぶられてしまった。
キャラクターは舞ちゃんがほんとにいい女すぎて最高。告った時はうわこいつやりやがった弱ってる奴に負担かけるようなことすんなよと思ったけど、叶わないことを分かった上で恒夫に前を向かせたりジョゼに発破をかけたりと、自己犠牲が過ぎるよ……。いや本心も半分以上あっただろうけど、それでもこんなできる人いないよ、めちゃくちゃ幸せになって欲しい……それこそ恒夫のことなんか忘れさせてくれるくらい素敵な人と一緒になってね……。
そして恒夫くんは聖人すぎる。けど事故後を見ると、崩れる時は崩れるし、人間味を感じられて良かった。自信や余裕があの態度に繋がってたのかなと思うと、彼は目標がないと駄目なタイプの人間なんだろうな。いるよねそういう人。
ジョゼは我儘なところに説得力を持たせる過去エピソードなんかがちろっと入ってればより見やすかったのかもな。とはいえ外でうまくいかないもどかしさは上手く出ていたと思う。あとやっぱり可愛い。
ストーリーはすごく見やすくて分かりやすい。虎の使い方が好き。2人で見に行ったり1人で行ったり。なんか個人的な事情として最近は捻くってない真っ直ぐな話がグサグサ刺さるようになったのもあって、また塩梅がすごく良くて真ん中に突き刺さった。
言語化の難しいところでいくと、寒くなってしまいそうなシーンをそう思わせずに見せるセンス、波長がかなり自分の好みと合っていたなぁと思う。絵本のシーンなんて特にそうで、ちょっと寒いけど感動できるちょうどいいラインだったなぁ。あと最後の告白からのキスも変に捻ってなくてストレートでめちゃくちゃ良かった。
主題歌も良かったなぁ、サビですごく気持ち浸れた。もうサブスク出てたからこれこらいっぱい聴こう!
あんまり良かったもんだから、人に勧めたり2回目見に行ったりしたいなと思ってるし、グッズも買っちゃった。
あ、見取り図のセリフ数格差は一体なぜ?w
でも盛山さん上手かったなぁ。溶け込んでた。というか声全員良かった。本職じゃないけどちょうどいい感じ。よく言われる「声優じゃない方が自然な演技ができる」っていう果たしてそうか?な理論を好意的に取る例の一つかもしれない。
感動しました。
素晴らしい作品です!
観て良かった観れて良かったと思える一作
観た後ほっと心があったかくなりました。
夢に向かって頑張る人に勧めたい。
試写会にて視聴。
諦めず前に進もうとする気持ちの大切さを教えてくれる作品であると感じました。生まれつき歩くことが出来ず、外の世界を見ることや夢を持つことを諦めてしまっていたジョゼを外に引っ張り出し、背中を押した恒夫。その恒夫が事故で心が折れかけていたところを勇気づけたジョゼ。この2人の持ちつ持たれつな関係はとても素敵だと思いました。また、そんな2人のラブストーリーは真っ直ぐで爽やかで、見ていて本当に気持ちのいいものでした。
セリフや演技の部分では、方言が光っていたと思います。万人受けや聞きやすさのためにどの地方だろうが標準語で統一する作品も少なくありませんが、この作品では元から大阪にいた人物は関西弁、進学によって大阪に越してきた人物は標準語と使い分けがしっかりされていたのがリアルで良かったです。あとは感情が昂ったときに東北弁になる舞が可愛かったし、こだわりが感じられる部分でした。
作画も全体的に非常に綺麗でした。
演出面では、一点に焦点が集まって周りをぼかすような演出が多用されていたことが印象的で、写真として切り取っておきたくなるような美しさを感じました。
総合的に見ても本当に悪いところ、気になるところが見つからないくらい素晴らしかったです。