ナイスカップリング!
いやマジで、ポップ一皮も二皮も剥けすぎでしょ
大魔導士って呼んでくれってかっこよすぎる
賢者という呼び名を嫌うマトリフ師匠、らしい。
シグマは敵を認める好敵手的な性格。
ポップ、洗いざらい本音を言うようになった。自分の弱さを認めるのも強さ。
手のかかる弟とかグサッとくるようなことを無自覚に言ってしまうところがマァムだなぁと。で、どこまでも正直なんだよなぁ。
ハドラーは死が近づいていてダイと全力で戦えて勝てればいいって感じだけど、ダイはまだバーンとの決戦も控えてるし、大変。幾つも山がある、生きて行くことってそういうことだよなと。
ジャンプコミックス27巻収録分。
前半はポップと騎士シグマの一騎打ち。後半はポップの告白とマァムのアンサーという、概ね全編ポップ回。
シグマ戦、ポップが「化かしあい」と称したバトルはとても見ごたえあった。
「魔法力を調節して似たようにみせたベギラマ」をシグマに見せてから、実際に極大消滅呪文を命中させるまでのやりとりは全て、シグマに「裏の裏」を悟らせない演技だった様だ。久々にポップがとんちのキレを見せつけて快勝。スカッとした勝負だった。
それはそれとしても、極大消滅呪文を撃つ前のシグマとの熱量ある会話も、ポップのシグマへの尊敬自体は本心だっただろう。「魂には肉体以上の強さを与える力がある」とシグマは言った。それはまさしく、アバンの使徒たちが大魔王との緒戦で、(決して持っていなかったわけではないが)意識してはいなかった力を指している。
「おれの女神は微笑んでなんかくれねえ!横っ面をひっぱたくんだよおっ!」が好き。これも、とんちの効いた粋な返しだ。
その、横っ面をひっぱたく女神との、甘酸っぱいシーンが後半。
言わば告白の「解決編」。ただ好意をコクるだけで終わらず、互いのどのような美点が好きであるかを正直に言葉にする(これも「告白」だ)のがいい。マァムのアンサーは言ってしまえば「即答できない」というものだけど、それを理由も含めて正直に話す態度に誠実さを感じた。やはりマァムはいい。
それだけに、マァムは元々持っていた慈愛とポップとのやり取りから見つけた恋愛観から「愛」に対して何かの確信を得て、その確信を持った上でのアルビナスと対決するのが、自分が本当に見たかった「愛の大激突」。話の順序をどういじればその熱いエピソードを見ることが出来たのか、自分にはアイデアはないけど。
また、ここでのマァムとポップの台詞は、ほとんど一字一句原作と変わらない。マァムの一般論としての台詞から「男」のワードが削除されているぐらい。(ポップやヒュンケルを指しての「男性」ワードは残されている)あと、マァムが決め台詞を言う時に陽の光が当たる演出は神だと思った。
ポップがマァムにキスの「前借り」をせまるシーン。ここでのマァムの表情が特にエロかった。いいのか?w
総作画監督は爲我井さん。加えて、作画監督も2名という豪華な布陣はマァムの為だったのかも。この「勇気」があれば、やり遂げてしまうことは出来たでしょう。と言ってしまうのは、ただの野暮だなw
ために貯めて来たポップの決め回。戦闘スタイルもしっかりと大魔道士らしくなってきた。
マァムに対してポップがちゃんと正面から気持ちを伝えることができたのは本当にかっこよかった。マァムにとっての愛はこれから。闘いが終わったら、マァムにチャンスを。最後はいつものポップらしくおちゃらけて見せて、いいね。
ポップ最高回だった。