万里や林田先輩の近づきたいから近づけないという複雑な想いの交錯が故に、孤独に陥る万里の自暴自棄な心ともう手に入らない過去を望む気持ちが辛い
そして、何よりも林田先輩が全て知らないフリをしていた内に秘めていた間に合わなかった想い、これを万里を前にしながらひそかに抱え続けていたなんて寂しすぎるよ………
近づきすぎて一緒になれない、ヤマアラシのジレンマ
万里は香子が好き、だけど香子はそうでない
香子はいつも傍にいて欲しいと言ってくれるけど、まだ自分の全てを受け入れてくれるわけじゃない
林田先輩は万里と好き合ってた
だけど万里が記憶を失った後、全てを知らないフリをし続けている
でも、それはもう二度と万里を失いたくないから
近づきたいから近づけない
万里はYESとNOの分かれ道を迷い続けていた
全てを逆に戻れば、きっとあの夜、自分にYESを伝えに来た林田先輩と一緒になれていたのかもしれない
でも、そんな孤独に迷った先に香子がいた
林田先輩がYESの答えを伝えに来る直前に、万里が事故に遭って記憶を失ってしまったなんて、本当にそんな酷い、切ないことがあるのか……って堪えきれなかった
だから万里を知らないフリしていたことや「もう二度と失いたくない」という言葉を聞くと泣かないでいられない
想いが交錯する、畳み掛けるような青春ドラマはいいですね。盗んだチャリで走り出すw
こういう不完全で完璧じゃない、けど衝動が答えって感じの青春劇を書かせると、とらドラを思い出すなぁ。
万里の行動が突発的に感じられたが、そうでもないのかしら……?