個人的トンチキアニメの金字塔です。
二次元くん以外の全ての登場人物の思考が理解できないため、だんだん観ている自分の方がおかしいんじゃないかという気持ちになります。
特に主人公の情緒は常に不安定で、私は男のメンヘラに需要はない、みたいな言説を常に憎んでいますが、このアニメを観るとさすがの私も頭を抱えたくなります。
踊りながら光の中へと消えていく多田万里のシーンを見ずに平成アニメを語ることは許されないでしょう。
あとなんか事故りそうになる回も好き。
メインヒロインも高飛車というより本気で頭がおかしいけど、堀江由衣が演じると可愛い気がしてくるから流石です。彼女は電撃文庫の格ゲーにもサポートキャラとして登場するんですが、技が花束ビンタで笑いました。
「おまけん」の語感、林田のあだ名がリンダ、NANA先輩など、センスも全体的になんかダサくて良いです。
そしてクレイジーな本編を素晴らしいOP・ED曲でガッチリ固めてるのも良い。清竜人はいけすかないですけど、堀江由衣との曲は本当に良い、悔しいけど。
ギャグとシリアスのバランスが良く、予想ができなくてドキドキする展開の連続でとても面白かった。大学を舞台にしたラブコメだったから割と親近感があったし、その中で個性的なキャラが沢山登場しててとても良かった。主人公の万里やヒロインの香子、その友達や林田先輩といったメインキャラだけでなく、NANA先輩やおまけんの先輩達、本筋にはほぼ絡まないけど偶に登場して爪痕を残していく茶道部の人達など、メイン・サブを問わずキャラ皆が個性的だった。様々な出来事を通じて万里や香子、その友人達が時にはぶつかりながらも仲を深めていく様子が丁寧に描かれて面白いストーリーだった。2クール目以降は万里の記憶喪失やそこから生じる様々な葛藤、困難にもよりスポットが当たるようになった。万里をはじめとしてそういう困難に苦しみ、悩むキャラクター達の姿には感情を揺さぶられた。その時の声優さんの演技も素晴らしかった。同時にキャラ1人1人の優しさが分かるような場面も多くて、特に万里と林田先輩の高校の同窓会の場面は、皆の優しさにすごく感動した。最後まで様々な困難があってどうなるか分からなかったけど、最終的には無事ハッピーエンドだったから良かった。
同作者のとらドラの伝説的なクオリティと比べてしまえば粗が目立つものの、それでも万里の記憶喪失をめぐるシーンのカタルシスはとらドラをも軽く飛び越えてしまうと思う
前半は完璧な展開でした
記憶喪失をカギにしたラブストーリー特有の葛藤を完璧に引き出せてました
回想と現実の境目が分かりにくいと感じた。
加賀香子と林田奈々。二人のヒロインの魅力が拮抗した三角関係を軸に描かれる恋愛の結末への興味がもたらす引きの強さはなかなかのもの。最大の仕掛け、主人公の記憶喪失設定が終盤に引き起こすシリアス展開も見応え十分。諸々粗もあるのは否めないが、恋愛ものが観たい気分の人にはお勧めしたい一作。
放送当時、大学生カップルのリア充ぶりを濃厚に描いたという点が一部で不評を買ったらしいが?(筆者にとってはそこが恋愛ものとして新鮮に感じられたし好印象でもあった)、それ以外にもヒロイン・加賀香子の高飛車な性格(キービジュアルもこのイメージを強めるようなものになっていて、あまりよくないかもしれない、とは思う。筆者自身も、このキービジュアルが原因で本作に手を出すのが遅れてしまったところが少なからずある)や原作より話が少しわかりづらい点など、観る人によって好みが大きく分かれてしまう不安材料は多い作品かもしれない。が、フィットさえすれば(加賀香子が好きになれれば、といってしまってもいいかもしれない)、ハイテンションな笑いとシリアスを自在に行き来する手付きが見事な竹宮ゆゆこ作品のエッセンスが感じられる恋愛物語、声優陣の好演も光る2大ヒロインの魅力、ビジュアル的充実など、最後まで楽しく視聴できるはず。
【注目話数】 1/6/12/15/16/21/23
最後の方まで展開が読めないのは良かったが、最後は普通に終わったなーという感じ。大学生のノリがちと受け付けなかった。
大学生の複雑な恋愛をテーマにした作品 主要キャラの心理描写はリアルで特に物語前半は強烈なスパイスが効いている 何気に服装も大学生感がよく表現されている点も良い
☆☆☆
原作も読んだ方が良さそう...