僕が愛したすべての君へ

僕が愛したすべての君へ

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2022「僕愛」「君愛」製作委員会
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    原作既読かつ原作ファンです。初見は君→僕の順番で、2回目は逆順で鑑賞。どうしても原作との対比が中心になってしまいますがすみません。

    <僕愛・君愛共通感想>
    ・すごく良い映像化だった!鑑賞前の不安が吹き飛んだ。原作の世界観もコンセプトも壊すことなくこんなに美しい映像にしてくれてひたすらありがとうございますという気持ちが止まらない。
    ・もちろん原作と違う部分は多々あるんだけど、少しIPが離れた別の並行世界のお話なんだと自然に思える。紛れもなく僕愛君愛の同じ作品世界の中にある話だと思える。
    ・こういう作品ってたいていSF部分を薄めた映像化がされることが多いのだけど、この作品はまったく容赦なくガチSFを生のまま前面に出してきてて、一部のSF設定はむしろ詳しくなってたりして、ちょっとすごいなと思った。もっとも本作は2作あるという構造自体を利用したSFでもあるので、そのコンセプトを生かして2作同時公開にした時点でSF度が高くなるのは必然ではある。映画『HELLO WORLD』並のSF強度だけど、SF設定スルーしても十分に楽しめるというところもよく似ていると思う。ただしこのスルー力は一般の方には必要かもしれず、拒否反応を示す方もいるだろうという気はするけど、自分はこのくらいのバランスが好きだ。
    ・2作同時だと観る方は4000円と5時間近くを拘束されるわけで、見るハードルはかなり高い作品。よくこのチャレンジングな企画を通して、ちゃんと作りきったなと。そこに敬意を表したいです。
    ・とはいえ尺の都合で、原作の記述がないとわかりにくい部分はどうしてもあるので、原作読んでから鑑賞するのがベストだと思う。
    ・いずれにしろ観るなら絶対2作とも観てほしいし、どちらから観ようか悩む時間、鑑賞後に逆順で観たらどうだっただろうとしばし思い巡らせる時間、それらが本当に楽しかった。大変素敵な映像化をありがとうございました。

    <僕愛感想>
    ・僕愛は『HELLO WORLD』でいうとA世界+新世界に相当する話だと思うので、自分に刺さらないわけがない。
    ・観た後の多幸感が半端ない。良い作品をありがとうという気持ちとごちゃまぜになって、ひたすら僕愛君愛含めてすべての世界を愛したくなるからすごい。
    ・全体的に構図、絵コンテがすごく凝ってるなという印象。特にカラオケのシーン、意図的に鏡を多用してイマジナリーラインと視線の向きを意図的に混乱させる手法、作画大変だろうに映像力学的にめちゃくちゃ面白かった。鏡を使うことで暦と和音の表情がどちらも見えたり、フレーム内に複数の和音が映っていたり、並行世界を意識させるような絵作りだった。
    ・85の世界から来たというのが本当に狂言だったのか、それとも実は本当にそうだったのではないか、みたいな余地を残した描き方、よかった。たぶん狂言なんだけど、でもちょっと本当にシフトしてたらよいなっていう。
    ・高校時代の描写、モブの生徒達も含めて本当に楽しそうで、君愛との対比が余計に心に刺さる。結婚までのオリジナルエピソード(数式シャツ、夜景など)も良かったと思う。
    ・結婚前の「自分はどの和音と結婚するのだろう」という悩みについては、原作でかなりページを割いて説明されていたけど、映画ではかなりあっさりしている感じはした。原作未読だと「すべての君を愛する」というタイトルが若干唐突に感じられたかも。特に結婚式でIP端末外してるのにまだ悩んでいるのはちょっと謎だったw
    ・通り魔事件の話、原作の特殊設定ミステリからひとひねり減らしてきたけど、確かに映画のバランス的にはアリだと思う。初詣じゃなくなったのは現実の神社に配慮してなのかな。涼が「お母さんはどこ?」と言ったのはなかなか酷だなあと(でも話としてはアリ)。フライングヒューマノイドはちょっと怖かったw
    ・「同一性の拡散」という映画オリジナル概念、これ実はすごく鋭い指摘なのでは。シフト先で過ごせば過ごすほどどんどん分岐してしまうし、じゃあ分岐したからといってIPは増える一方なのか、一意に決まるのかとか(IPは1次元ではないのではというsshさんの指摘に同意)、戻り先が複数になるのはいいのかとか。厳密にいうと絶対にゼロ世界には戻れないわけで、IP端末がゼロを指すことはありえないのでは、人はずっと違うIPを遍歴していくのではという気はした。
    ・映像の「相互乗り入れ」部分は君愛よりも巧いなと思った。長さも適当だしうまく回想シーンと絡めることで唐突感は薄かったと思う。ただ、単体で答え合わせができてしまうのは2作観る意味が薄れるので個人的にはちょっと残念。でも入れた意義は理解する。
    ・『雲を恋う』、日常のささやかな幸せを描いていてとても良かった。「あれるままであるように」というフレーズが、原作の「僕がこんな人間であれたのは」と呼応していて美しい。
    ・老人の暦の演技がとてもよかった。こんな歳の重ね方をできたらなあ(無理)。
    ・予告を観て一番気になっていた改変箇所、和音の手紙シーン。IP端末にスケジュールを入力したのも映画では和音になっているんですよね。見る前は「君愛和音は僕愛和音に嫉妬してもおかしくないのにどんな気持ちで手紙を書くのか」とか「僕愛和音も並行世界の夫が別の女の子と相思相愛と聞かされたらどう思うのか」とかすごく心配していたんだけど、そこはどちらの和音さんも大人でした。原作と違い、君愛暦が「方便」で栞と約束したのを和音が成就させる、これはこれでとても美しい物語になっていたと思う。手紙で答え合わせしてしまうのは若干興醒めではあったけど、確実に話がわかりやすくなるので、上手いなと思った。僕愛の和音はずっとあの手紙を抱えて生きていくのだろう。
    ・幸せに生きた栞の物語に思いを馳せたくなる終わり方でした。

    君愛感想:https://annict.com/@alltale2037/records/4344439
    なぜIP端末はERRORになったのか:https://fusetter.com/tw/9XRQMud3#all

    全体
    とても良い
    映像
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    とても良い
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    全体
    良い

    単体感想
    オシャレな映画だ。主人公がパラレルワールドに翻弄される姿は観ていて面白い。恋愛要素が良いアクセントになってる。終盤を除けば、単体でも充分に楽しめると思う。

    君愛→本作 の感想
    前述の通り単体でも面白いんだけど、前提知識として君愛があるとさらに面白い。

    全体
    良い
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    君愛から観て良かった

    普通に瀧川の行動力すごい

    "走行中の自動運転車の運転席と助手席でキス"とかいうの破壊力高すぎて新たな扉開いちゃった

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    まずは僕愛から
    早川原作らしく本格SFって感じ
    分岐を繰り返しながらくっついたり離れたりしても、その全ての君が僕の愛する君というのは、この平行世界の証明されていない世界でも時に喧嘩したりすれ違っても、愛する君に違いないということと同じような気がした
    全ての君が愛する一人の君を形作っている

    全体
    良い
    映像
    良い
    キャラクター
    良い
    ストーリー
    とても良い

    両方を観ました
    問いを立てることが、答えを知ること以上に重要だと私は思いました。
    どのような問いを立てるのか(どのような問いを立てられるのか)、が人生の形を作ると私は考えます。
    その視点で面白く感じ、今後も多くを受け取ることになりそうです。

    全体
    良い
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    どちらから見てもいいけどどっちも見るべき作品。私は君愛→僕愛の順で見た。
    君愛は一応単体でもなんとなく理解できるかもしれないけど、僕愛単体で見ると謎が多すぎるかもねー。
    まぁどっちも見てこその作品なので片方しか見てない人はどっちも見ましょう。

    僕愛の方がどちらかというと幸せな感じがつよいお話かな。
    見終わった後味がすっきりなのは君愛→僕愛かも。
    見終わった後味がほろ苦いのは僕愛→君愛かな。
    選択によって結果が変わるお話を見る方に選択させてくるという面白い作品だよね。
    初見のイメージは初見でしか味わえないので、どちらから見るか悩んで選択して見に行きましょうねー。

    全体
    普通
    全体
    普通
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    普通

    僕愛から見ました
    こっちから見ると盛り上がりが欠けてるかなぁ
    君愛の方のストーリーもなんとなく入ってきちゃってるし

    君愛→僕愛と見たほうが良いのではと感じてます

    全体
    普通
    映像
    普通
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    良い

    君愛→僕愛で見るのが良さげ

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