サービス開始日: 2020-05-11 (1651日目)
・アンジュの人格豹変がまさかの伏線に!
まさかアッシュに人格があり、それがパイロットの豹変に影響を及ぼしていたとは!
アンジュだけが特別かと思いきや、まさかの展開に驚愕です。
これって『現在』のイズルが消滅するフラグじゃ……。
・少佐→大佐の超スピード出世
このシーンには思わず笑ってしまいましたね。
大人組も飲み会をするなど仲が良くて安心して見れます。
地球側の無能さに関する言及がありましたが、これは本当にただ無能なだけなのか、それとも実は……?
先の展開が楽しみです。
・エンディングテーマにおける声優さんの本気
回によってエンディングテーマの歌い手が変わっていますが、今回は特にビックリしました。
タマキ役の声優さんが、タマキの演技のまま歌いきっている姿にプロの意地を感じました。
・改めて等身大な女子高生の唯たち
卒業アルバムの写真を撮るために、髪型を気にする姿が実にリアル。
実際の撮影シーンでも、唯の動きに一つ一つ意味があるのがすごい。
唯が前髪を切るシーンでは、けいおんで一番声を上げて笑いました。
下校時に別れたあとも、決して影で唯を笑ったりしない律と澪の性格のよさも好きです。
・梓の焦り
先輩たちが引退したんじゃないかと慌てたり、気が抜けてボーッとしたり、先輩たちの卒業を意識しだしたり。
着々と梓の感情が揺さぶられていますね。
これが卒業式になったら、梓はどうなるのか……期待です。
・澪の迷いと決断
推薦がもらえそうになりながらも、唯たちと同じ学校への受験を選んだ澪。
この選択は個人的に大正解だと思います。
やはり楽しい学校生活に友達は必須。
職員室に呼ばれた澪を気づかう律達の姿にもグッときました。
・二つのエピソードを混ぜて一つの物語を作り上げた良脚本
本来は別々に存在したエピソードを混ぜ込んだ構成が見事でした。
このあたりの脚本力は、さすが吉田玲子と言ったところ。
・夢がテーマだけあり、映像は実験的なものばかり
先の感想にも書きましたが、実験映像のオムニバスとしても楽しめる要素がありましたね。
ジンという作品に興味がなくても、アニメーションに興味がある方にはぜひ観ていただきたいですね。
・テレビシリーズから通して、ついに語られるジンの過去
2話目にて語られたジンの過去が印象的。
ジンガールたちを恋に落としながら、なぜジン自身は恋に落ちないのか、その理由を察することができる内容でした。
・実験的な映像のお祭り!
夢という舞台をフルに活かした内容でしたね。
悪夢のような景色から劇中劇、さらには美し過ぎる青春のシーンなど、どれも見応えばっちりでした。
・主役はジンではなくカンパリ
2話まてはジンがちゃんと主役をしていましたが、今回は明らかにカンパリが主役になっていましたね。
『夢』という言葉の意味を何重にも重ねたカンパリのキャラ設定に唸らされました。
・最後はしっかり王ドロボウとしてシメ!
しかし終盤ではちゃんとジンが主役に復帰!
夢玉による大騒動の中、しっかり王ドロボウとしての仕事をするジンがクールでした。
・レッドファイブの変形……シャイニングガンダムか、それともユニコーンガンダムか
なんてことを考えてしまいますが、やはりロボットが変形するのはかっこいいですね!
男心をくすぐるナイスギミックでした。
(そしてまさか敵側も変形するとは!)
・マジェスティックプリンス史上最高の戦闘シーン!
スタッフの本気とも言える凄まじい戦闘シーンでしたね。
お気楽なミッションからこの戦闘シーンをお出しする構成が見事です。
CGによる戦闘の最先端を観た気がしました。
・意外とアンジュを受け入れてるチームラビッツ
ここ、すごくいいと思いました。
チームラビッツって重い事実がわかっても基本お気楽なのですが、今回はそのお気楽さに救われました。
アンジュというヘイトを生みかねないキャラに対しての解答としては最適解だと思います。
さすがのバランス感覚でした。
・今まさに自分は放課後ティータイムのベストライブを目撃した!
シャツのサプライズや唯のMC、なにより名曲の数々に心動かされました!
作画もこの回のためにこだわりまくっていて、凄いことになってます。
まさに放課後ティータイムのライブを体験できた神回でした。
(『さわちゃん』呼びに咳払いをしつつ、すぐ穏やかな笑みを浮かべるモブ教師もよかった!)
・等身大の女の子だから、鼻水だって出しちゃう
唯が脱萌キャラ化してきているのが好印象ですね。
前回ではくしゃみしそうになって鼻の穴を晒したり(美少女なのに!)今回も思い切り鼻水を垂らしたりと、等身大の少女として描かれているところが実にいいです。
・文化祭編終了、あとは……
ライブの後、泣き出す唯たちが良かったですね。
一人だけ先輩たちのフォローに回り、泣かない梓の存在もとてもリアル。
文化祭が終わったら、待っているのは卒業なわけですが……残り数話でどうまとめるのか。
期待です!
・まさかの『セブンス・ヘブン編』から『アマルコルド編』に繋げるウルトラC!
セブンス・ヘブン編で3話使う理由がわかりませんでしたが、ここでまさかジンとキールの過去編を挟み込んでくるとは!
夢がテーマであるセブンス・ヘブン編の構造を見事に活かした、良改変でした。
・ジンがジンガールたちに恋しないわけ
ハッキリと公言されましたね、ジンにとって最愛の女性は『母親』だと。
だからこそジンガールを恋に落としても、自身は恋に落ちない。
マザコンだと言えばそれまでですが、ジンのクールな性格を思うと、面白い事実でした。
・ますますキールの演技が冴える形に
今回キールは卵の姿で登場するわけですが、声優さんの演技がこれまたすばらしい。
声を高くしてキールの幼さを表現してるわけですが、まさに迫真の演技でした。
アンパンマンで滝のような汗を流しながらばいきんまんを演じられているエピソードを聞いたあとなので、この演技にも気迫を感じました。
・新章開幕でこれまたヘイトが集まりそうな新キャラが……
新キャラのアンジュはかなりエキセントリックなキャラですね。
普段はおとなしいのに、戦闘になるとバーサーカーになる印象的なキャラです。
この性格のせいで協調性がなく、チームラビッツのメンバーともギクシャクしており、かなりヘイトを集めそうです。(作中世界だけでなく、現実でも)
このキャラをいかに乗りこなし、どのように好かれるキャラクターへと変貌させるのか。
楽しみな要素が増えました。
・アンナ→アサギ→ケイ→イズル→テオーリアの片思い地獄
みんな見事に片思いをしていて、中々の地獄ぶり。
その割にジメジメした描写が積極的に省かれていて、ストレスなく見れるのがマジェスティックプリンスのいいところ。
最終的にこの片思い地獄にどう蹴りをつけるのかにも期待ですね。(個人的にはアンナとアサギにくっついて欲しい!)
・デザイナーベビーとしての能力や機体のセルフ整備を突き詰めると……
アンジュの性別が意図的に隠されていますが、これは多分無性――つまり生殖能力がないのではないかと予想。
戦闘をするために突き詰めた結果、生殖能力すら奪われる……なかなかハードな設定ですね。(まだ予想の段階ですが)
他にもウルガルを倒すためだけに教育された結果のバーサーカー化や、機体がセルフ化されているせいで暴走するんじゃないかという懸念など、不安材料がたっぷり。
でもマジェスティックプリンスにはできることなら最後まで物語を明るく進めて欲しいですね。
・これぞ青春、高校の文化祭へトリップ!
この回を見てると楽しいはずなのに泣けるんですよね。
なぜなら、そこにはかつて自分も体験した、文化祭のワクワクとキラキラが見事に描かれているからなんですよね。
先の感想でも上げたビューティフルドリーマーと並ぶドキドキ感です。
特に夜の校舎を散策するシーンが好きでした。
・劇中劇もしっかりハラハラしたものに→オチもおもしろい!
ただロミオとジュリエットをやるのではなく、トラブルを起こすことで劇中劇が退屈なものになっていなかったのが見事ですね。
トラブルの解決方法もおもしろいし、さらにはアレがどこに行ったのかも、しっかり伏線が張られており、満足度の高い内容になっていました。
・梓の成長物語としても見事
唯たちがロミオとジュリエットの練習に熱中するからこそ、けいおん部のライブが気になる梓。
自分は嫌な子だと心の中でつぶやくシーンが印象的でした。
だからこその先輩組と合流し、かけてもらった言葉には感動しましたね。
みんなで寝袋を使い寝る中、先輩達の寝顔をながめる梓からは、ちょっぴり成長を感じました。
・OVAになり作画が大幅レベルアップ!
正直テレビ版は作画に一部不満がありましたが、それが大幅に改善されていましたね。
見どころのシーンではしっかり動きのある作画が見られ満足でした。
・音楽もクールなものから、夢世界にピッタリのものへ
テレビ版ではスクーデリア エレクトロによるクールな劇伴が使われていましたが、今回は音楽の担当者が変わったことで、毛色の違うBGMに仕上がっていましたね。
悪夢の中をふわふわしているようなBGMは賛否両論ありそうですが、自分は好きです。
・これ単体としても、悪夢の映像化として見どころのある作品
夢が主軸のお話だけあり、まるで悪夢にうなされているかのような映像が次々出てきました。
王ドロボウJINGのアニメとしてだけではなく、悪夢を楽しむ映像作品としても、実によくできています。
変わった映像作品が好きな方にオススメです。
・まさかの振り切れたカオスギャグ回!
マジェスティックプリンスでまさかここまで笑わせられるとは!
とにかくカオスなネタが多く、笑わないシーンがありません。
特にツボだったのがケイの水着に関するブチギレマシンガントークのシーン。
脚本家をチェックしたら、あの『ジャスコ』のラノベを書いた方とのこと――納得の出来です。
まだアニメ脚本への参加は少ないようなので、これからどんどんアニメ業界にも出てきて欲しいですね。
・アサギとアンナのカップリング……いい!
久しぶりにカップリングでいいと思える二人でしたね。
アンナの強引さとアサギの苦労人っぷり。
そこから反転しアンナの子どもらしさとアサギのお兄さんっぷりが描かれていて、その絶妙な関係性にやられてしまいました。
できれば二人にはくっついて欲しい……切実に!
・チームラビッツの俳優組がまさかのお休み。→超テクニカルな脚本に驚き
チームラビッツのイズルとスルガ役の声優さんは本業が俳優なのですが、今回のエピソードではなんとそのお二人がお休み!
では話をどうやって回したのかというと、それぞれのキャラを喋る必要のないシチュエーション(マンガの執筆や宇宙空間での観測)に置いてドラマを展開させるという、超テクニカルな手法が取られていました。
今回ギャグがおもしろいのはもちろん、こういった技術力の高い展開が数多く見られ、満足度の高い話に仕上がっていました。
・律と澪の濃厚な深堀り回
律と澪の関係は一期でも深く描かれましたが、今回ではさらなる深堀りがされていました。
普段は真面目な澪が、自分が主役になると逃げ出し、逆に律に引きずられて練習に連れて行かれる。
二人の本質を見事に描いたワンシーンでした。
お互いのマネをすることで、どう演技をすればいいかわかるシーンも白眉。
・律を見て笑ってしまう梓=対等な関係
普段とは違う律を見て笑ってしまう梓のシーンが密かにお気に入りです。
梓にとって律=対等な関係であり、遠慮なくちゃかすことができる。
そんな関係が見えて、律はいい先輩をしているなと感心しました。
・けいおんでは珍しい続き物
次回いよいよ公演が行われるようですが、果たしてどうなるやら。
木役である唯の活躍も気になります。
わざわざ続き物にして、何を描くのか期待です。
(おまけ)文化祭というとつい思い出すビューティフルドリーマー
そう、高校の楽しい文化祭といえば、うる星やつらのビューティフルドリーマーですよね。
あれは文化祭のワクワクがとても見事に描かれていた映画でしたが、けいおんではそのあたりをどう描くのか?
ビューティフルドリーマーからのアップデートに期待です!
・全編に渡るキザでオシャレなセンス
この作品ほど『キザ』という言葉が似合う作品はないでしょう。
登場人物の名前がほとんどカクテルを由来にしていたり、セリフが敵味方モブ含めいちいち芝居がかっていたりと、とにかくキザです。
でもそのキザが臭くならず、作品世界と見事にマッチしているのが、この作品のオリジナリティにしてすばらしいところでしょう。
・オリジナル神回「調べの島ココ・オコ」
原作ではほぼクールでキザなジンとキールのみが描かれましたが、このオリジナルエピソードでは違います。
キールが主役のこの話では、キールがとにかくさまざまな表情を見せてくれます。
声優さんの名演も合わさり、とても人間臭くて、キールの魅力がさらに増していました。
原作を補完するエピソードとして、このオリジナル回はまさに神回と言える出来でした。
・童話を思わせる、キレイな終わり方の数々
どのエピソードも終わり方が実にキレイなんですよね。
特に『不死の街リヴァイヴァ』では不死の薬を手に入れるわけですが、ジンは『永遠の命より、一瞬の輝きの方が価値がある』と薬を崖から捨ててしまうわけです。
すると崖に『一瞬だけ』かかる虹のアーチ――実に完成されたラストです。
このアニメのメインエピソードとも言える『ザザの仮面舞踏会』も実にキレイなラストでした。
作画や尺が残念な部分もありましたが、最終的には大満足な作品となりました。
OVAも楽しみです。
・日出処の剣士の本当の意味
沈んでいく日ばかりを見て嘆いていた女王。
そんな女王に対して『昇っていく日である私を見て』という意味が込められた日出処の剣士という名前には、思わず唸らされました。
・「ヴィンテージスマイルを身に着けられております」に代表される、この作品の気持ちいいキザっぷり
前回『ヴィンテージスマイル』を敢えて『古びた笑顔』と意訳して考察しましたが、この作品の方が上手でしたね。
『ヴィンテージスマイル』が盗まれても、今の女王は『最高の笑み』を浮かべている。
本当にキザで、それでいて心に響くネーミングです。
・ラストの仮面が二つ置かれたシーンの良さ
寄り添う仮面がステアの心情を上手く表現しています。
本当に最後までキザで最高な作品でした。
・敵のクローン兵とチームラビッツは同じなのか?
敵のクローン兵は命がありながら使い捨てられる存在と判明しました。
敵のクローン兵=地球人にとっての機械と変わらないという説明が大変皮肉です。
チームラビッツが『自分たちは敵のクローン兵と同じなのか』と悩み出しましたが、果たしてこれにどのような解答がもたらされるのか(作中でイズルが一応答えを述べていましたが、まだまテーマ的に深堀りできるはず!)
その答えに期待です。
・タマキの大活躍とリスク
今回はタマキの活躍ぶりが描かれましたね。
メンタルが上向く=アッシュの性能が上がるとの説明ですが、あまりに上向き過ぎると機体がオーバーヒートしてしまうというリスクも描かれました。
これ、最終決戦とかの伏線になりそうですよね。
この設定をさらにどう活かすのか、こちらも期待です。
・ケーブルによる脱出などのSFらしい見どころ
ケーブルを使い離脱するシーンがとてもおもしろかったですね。
SFには詳しくありませんが、SF設定の監修を担当しているスタッフもいるとのことで、安心して見られます。
・単なる部室探しの話で終わるかと思いきや……神回!
部室探しの話だけでもおもしろかったのに、後半まさかの展開が!
唯がお姉ちゃんらしい姿を見せるのが久しぶりで、なんだか泣けてしまいました。
・唯のボケに紬がツッコミを入れた!
これ地味にいいシーンだったなと思います。
紬もちゃんと唯達に毒のあるツッコミができるようになった=関係が深まった証拠が見れて、大満足です。
・U&Iの歌詞がすごい
唯から憂へのラブソングとも言える内容で、泣かせますよね。
ちゃんと部室が使えなかった前半の展開があるからこそ、この展開が生まれているのが上手い。
けいおんの劇中歌だとこの曲が一番好きかもしれませんね。
・日出処の剣士の正体
上手い具合に日出処の剣士の正体が隠されていますね。
動きに対する評価などで伏線を張りつつ、謎をしっかり残しておく。
いい塩梅の描写だと思います。
・ヴィンテージスマイルを盗むということ
ヴィンテージスマイルを意訳するなら『古びた笑顔』でしょうか。
それを盗む=女王が本当の笑顔を取り戻すという流れが見える、見事なネーミングです。
・セクシーシーン解禁!……というだけでなく
ばっちり下着姿が映ってましたね。
でもこれがただのサービスシーンではなく、伏線というあたりが冴えてるところ。
ザザの仮面舞踏会編、最終エピソードだけあり、気合が入りまくりです。
・ついに明かされたマジェスティックプリンスオリジナルの世界観!
まさか地球人が敵側の子孫とも言える存在だったとは!
これは非常にオリジナリティがあって、マジェスティックプリンス独自と言える味付けでは内でしょうか?
チームラビッツの怒りに対して「地球人も家畜等で同じことをしている」とツッコミが入ったのも、見事なバランス感覚です。
・イズルに片思いするケイ
3話目あたりからイズルが気になり始めたケイ。
しかしイズルはテオーリアにばかり目が行っており、着々と参画関係が築かれています。
あとはテオーリアの真意が気になるところ。
よくある話がだとテオーリア死亡→からケイがイズルの心を癒やしてパートナーに――なんて展開がありますが、マジェスティックプリンスはどう魅せてくれるのか。
期待です。
・2話分の休憩を挟み、次回はアッシュによる戦闘パートあり!
前回と合わせて設定周りの説明が終わり、次回はアッシュの派手な活躍が見られそうです。
2話分戦闘シーンがなかったので、こちらも期待です。
(オマケ)チームラビッツの意味
ケイはチームラビッツと名付けられた意味を『実験生物だから』と解釈していましたが、これ絶対違う意味がありますよね。
どんなポジティブで泣かせる理由があるのか、ついつい想像してしまいます。
・各々の先輩と梓の交流
今回は一期で描ききれなかった梓のエピソードが深堀りされていますね。
各先輩達との交流により、それぞれのキャラの新たな一面が見れました。
個人的に驚いたのが、律がけいおん部メンバーに夕飯を振る舞ったシーン。
空気が読めて、道化にもなれて、リーダーシップがあって、髪を下ろすとめちゃくちゃ美少女(エンディングでは一瞬誰かわかりませんでした)で、オマケに料理までできるとは。
ハイスペックの塊ですね、作中での評価は低いですが。
・唯のシールには意味があった!
あれだけ天丼ギャグとして描かれた唯のシール。
それがあんな活躍を見せる伏線だったとは気づかず、本当に驚きました。
本当によくできた脚本だと、感心しました。
・すっかりけいおん部色に染まっていた梓(オチ)
オチの流れもすごくよかったですね!
けいおん部を改めようとして、実は一番けいおん部色(というかさわちゃん色?)に染まってた梓。
物語としてしっかりまとめつつ、笑えるいいオチでした。
・仮面『武闘』会というシャレの効いたネーミングと、この話のテーマ
原作でも特に人気があるエピソードだけあり、今回もこの作品らしいセンスがあふれています。
仮面武闘回=マスコリーダという名称のセンスに、中2心を狂わされた人を、自分は何人か知ってます。
さらに仮面で顔を隠した人々の国から仮面を盗む=素顔の心を見せるようになるというテーマも、今までのこのシリーズの中で一番よくできていると思いました。
・3話分の尺に見合ったテンポの心地よさ
今まで尺的に問題のある回もありましたが、今回はそのあたりも安心。
3話分も尺があるので、じっくり物語が描けています。
本当は他の話もこれくらい尺があればよかったのですが、あまり贅沢は言えないでしょう。
・赤い仮面の騎士
原作を読んでいるからこそわかっていますが、この時点では赤い仮面の騎士の正体が上手く隠されていますね。
こういった先を読ませない物語作りも好印象です。
・地球側の状況を整理し直した回
まさか事実上の『全滅』状態だったとは思わず、さすがに驚きが。
地球側は過去最高にまで追い詰められたわけですが、ここでチームラビッツによる戦況の大逆転=視聴者にとって最大のカタルシスへと繋がるわけですね。
チームラビッツ自体はほぼ敗北していない=視聴者にノンストレスな内容になっており、非常に巧みな流れです。
・主人公の苦悩と、視聴者のストレスを避けるための『開示』
主人公が苦悩する展開はどうしても必要ですが、視聴者にとってストレスにしかならないわけですね。
そこでたった一話で主人公の苦悩を仲間全員に『開示』し、ストレスを最小限に抑えるという、見事な手法が取られていました。
さらに一見主人公の悩みは打ち明けられたようで、実はその本質そのものは解決しておらず、次回以降に解決を持ち越すという流れも見事。
視聴者にストレスがないよう、本当によく考えられた脚本です。
・物語の核心がいよいよ明かされる……か?
今までのマジェスティックプリンスはロボットもののジャンルの中で面白い話を作るというスタンスでした。
しかし敵側の設定などが明らかになることで、一気にありふれたロボットものから、マジェスティックプリンスと言う名のオリジナリティあふれる作品になる予感がビンビンしてます。
果たしてどんな設定であっと言わせるのか、期待です。
(オマケ)オープニング映像で主人公のヘルメットに映る光=人が死んだ証、ヒーローになるとは
宇宙で爆発がある=人が死んでるということですが、それを見ている主人公は何を思うのか。
主人公の夢見るヒーローになるには、たくさんの屍を乗り越えていかなければなりません。
このあたりヒーローという存在にもどう答えを出すのか、これもまた期待です。
・マラソン大会でキャラの魅力を深堀り
行方不明になる唯、ビリで目立ちたくない澪、マイペースな紬、いろいろ場を和ませようとする律と、各キャラの個性が改めて描かれていました。
できた妹ぶりを発揮する憂もよかったです。(しかし憂の連絡ミスがオチの悲劇を生むことに)
・モチがまさかの伏線に!
最初はギャグの一つかと思っていたモチの存在。
それがクライマックスであのような爆発力を見せるとは、思いもしませんでした。
ツッコミどころはあるものの、それも作中でフォロー済み。
見事な伏線でした。
・オチもお約束ながら
さわちゃんにまさかの悲劇が。
オチとしては笑えたけれど、さわちゃんが少し可哀想。
特に今回は先生としてとても頑張っていただけに、もう少し報われたオチも見たかったというのが正直なところ。
・原作の要素を拾ったオリジナル回
ポルヴォーラという優れたマスコットキャラクターを再利用してのオリジナル回。
今までとはまた違うジンの物語が見れました。
・ポルヴォーラのかわいさ!
メスのポルヴォーラがジンに惚れちゃうというのが良いですね。
それに対するジンの対応もイケメン。
もしかしたら今回のジンガールはポルヴォーラだったのかも。
・ゲスト悪役の声優はまさかのあの人!
と思ったらさらに真のジンガール、敵役のゲストであるママが登場。
まさか声優さんがあの大御所で、ビックリしました。
悟空以外の演技を久しぶりに見たので、とても新鮮!
・有能な敵との激しいバトル
とにかく敵側が先手を打ち、戦況をかき乱します。
そこに割って入るチームラビッツの活躍も熱い!
味方側の上官は今回で失脚フラグが立ったので、そろそろ退場でしょうか。
・敵エースとのタイマン=お約束の熱さ!
グリーンリバーな敵エースとの決戦に燃えますね!
主人公側も成長しつつあるものの、敵はまだまだ強大。
これからの主人公達の成長が楽しみです。
・ついにお互いの姿を見たわけだけど
ついに敵側も人間であることを地球側が知ったわけですが、この情報をどうするのかも気になりますね。
あくまで主人公だけが知ってる秘密とするのか、それとも次回には地球側にバラされるのか。
このあたりの作劇もシナリオライターの腕の見せ所ですね!
(オマケ)なぜチームラビッツの姿がEDから消えたのか?
まだ理由がわかりませんが、このあたりも気になりますね。
第二部になったから? それとも何かのヒント?
このあたりにも注目です。
・紬というけいおん部の中で特殊な立ち位置
紬って対になるキャラがいないんですよね。
唯には梓が、澪には律がいる中、わりとふわふわした存在です。
そんな紬を、積極性の塊である律がエスコートし、魅力を引き出す。
実に上手い造りの回でした。
・ショートケーキのイチゴからここまで物語を作れる凄さ!
たったそれだけのことなのに、最初ギャグとして見せながら(唯役の声優さんが実にいい演技で笑わせてくれます)、それを伏線としてラストにつなげる手際のよさ!
けいおんのシナリオ陣がいかに物語作りが上手いか、よくわかる怪盗です。
・律の良さがやっと評価される!
律って空気が読めて(わざと読まないシーンも含めて)けいおん部のまとめ役って感じで、すごいいい子なんですよね。
でも表向きの評価は道化のような扱いを受けてしまっている面もあります。
そこを今回、紬が全面的に評価してくれたのが嬉しかったですし、オチには笑いました。
・原作とはまた違うオリジナル回だからこそのおもしろさ!
原作のような突き詰めたキザさはないものの、単純にエンタメとしておもしろい回でした。
これならこのスタッフによるオリジナル怪盗ものアニメも見てみたいですね。
そう思わせるくらい魅力にあふれた話でした。
・声優の名演も合わさり魅力爆発のキール
今回の主役はキール!
キールの様々な表情が見られ大満足です。
声優さんの名演も合わさって、さらにキールというキャラが好きになりました。
ラストの別れには胸が締めつけられましたね。
・ジンとキールの関係性
今まではあくまでキザなやりとりしか見せなかったジンとキール。
そんな二人の関係をさり気なく深堀りした回でもありました。
原作を見事に補完した造りに、大満足な回でした。
・オープニングにも描かれていた螺旋=遺伝子というテーマ、さらにエロス
オープニングの戦闘シーンで敵味方のロボットがぶつかり合うシーン、よく見ると軌跡が螺旋になっているんですよね。
螺旋=遺伝子の戦いというテーマを暗喩した表現に、今更ながら気づきました。
また作中で敵側のベッドシーンを匂わせる展開がありましたが、それもセックス=遺伝子のやりとりと考えると、やはり意味があるのだなと納得。
自然な欲望を肯定する敵と、遺伝子を操作して作られた不自然な形の主人公たち――どう物語で結論を出すのか期待です。
・家族のいないチームラビッツに家族ができた!
これ、すごくいいシーンでしたよね!
最初は家族なんていらない、邪魔だと言っていたチームラビッツ。(そもそも記憶がないから、家族という存在を理解できない悲劇)
それが最終的に整備士チームという家族を『いいな』と言えるようになるのですから、まさに大きな一歩です!
・整備士チームのこれって死亡フラグじゃ……
いきなり作戦が躓き、整備士チームも戦闘に出る流れ……これってほぼ死亡フラグですよね?
チームラビッツにはこの死亡フラグを覆してほしい!
次回に期待です!
・どこからどこまでが夢かわからなくなってなくる物語構成
全編に渡り、梓は寝不足で度々お昼寝することに。
そうやって見る奇妙な夢の数々と現実が少しずつミックスされ、どこからどこまでが夢かわからなくなる物語構成が見事でした。
今までのけいおんのシナリオにはなかったテクニカルな作りで、脚本の方の名前をすぐチェックしました。(そしたらかなり有名作を担当されている方でビックリ! と同時に納得です)
・お祭りの中、唯が梓の手を引き走るシーンの美しさ
このシーンの煌めきがとにかく美しく、青春の輝きを描いた1シーンとして、とても心に残りました。
・ラストのいい意味で気が抜ける、脱力なオチの威力
しっかり伏線を張った上でのこの脱力オチには、思わず吹き出してしまいました。
本当によく考えられた脚本だと、噛みしめる度に味わいがあります。