2006年の『小さき勇者たち』以来となる久々の新作「ガメラ」。長編ストーリーを展開しながらも2話(ネトフリオリジナル版では1話毎)で1体の怪獣と対峙するわかりやすさ、生々しい格闘と遠景を望む巨大感、ボコやジョー、ジュンイチら少年たちの目線に外国人のブロディを加え、宇宙に基地を持つ胡乱な黒幕といった「昭和ガメラ」の勘所を押さえつつ、大味になりすぎないようリファインされているのが素晴らしい。良くも悪くも金字塔を打ち立て、ファンも作り手も囚われ続けた「平成ガメラ」からようやく脱却するときがきたか! タイトルを高らかに回収し、満を持しての「ガメラマーチ」がその祝砲たらんことを。ガメラ、再誕。
15分アニメなこともあり、奇人変人なメカっ子姉妹を縦横無尽に暴れさせるには尺が短すぎ、メインキャラが出揃ったところで終わってしまう消化不良の気が。殊更にロボであることを強調してからのエロにエロを感じるのかと問われると、自分はあまり……この手の題材は定期的に出てきますが、趣味嗜好の範囲外かな。タイトルロゴはもうちょっと拘って作って欲しかった。
前クールと打って変わって正義超人のターン。BHとペンタゴンの正悪に囚われぬ絆、スプリングマンの熱き血潮、ロビンからスグルへの想いetc……何十年も前の旧作ありきのドラマであるが、それ故に蓄積されてきた年月がカタルシスを生む。偶然にも同時期に連載中の原作がウォーズマンのアイデンティティを掘り下げていたこともあり、相乗効果で面白く感じられた。1話ぶん制作を落とした都合上、中途半端なところで終わってしまったのですが、それは……。そもそも始祖が登場していないため3クール目もあると信じて。アニメで動くとジャック・チーがカッコ良く見えたのが一番の収穫。
2010年代のアニメらしく画面内の情報量が増え、オリキャラであるナギの妹(自称)をキーに迎えて前2作からがらりと趣を変えた第3期。原作者が関わっているから踏み込めた父親にまつわるストーリーは、母親との過去をフィーチャーした2期(下田編)の次段としては道理である一方、既存の人気キャラを大きく切り捨て、原作の未アニメ化部分をすっ飛ばして設定だけ持ってきたがためにアニメのみを追っている層は完全にちんぷんかんぷんで優しくない。長期連載のシリアス長編パートと考えればまぁそういうパターンもあるかな、と受け入れられはするものの、作り手の挑戦心と視聴者のニーズがズレている感は否めない。釘宮理恵はもはやナギの演技を崩しすぎだなぁw