自分はエリクサーを使わないままRPGをクリアするタイプなので、万能薬をここでこう使うと決断したニコを尊敬する。
まさかモブリビエイトがシリアスエピソードでこんなに輝くとは。友達を騙したというケイゴの苦悩も、先々でまた別の意味を持っていく。上手い。
アニメ第一期で小佐内さんのキャラに衝撃を受けて、原作小説を全巻読破して、アニメ第二期を迎えた「にわか」もいいところの自分だが、小佐内さんがあの姿と羊宮妃那さんの声を得た時点でアニメ版の勝利は約束されていたんじゃないかと思う。
もちろん小佐内さんだけでなく、原作への深い理解が伺える脚本、丁寧な芝居と映像ならではの表現に満ちた演出、美しい作画、と全てのパートが高いレベルにあった。岐阜の風景を鮮烈に切り取ったED映像は、第一期も第二期も忘れ難い。
轢き逃げ犯人との直接対決、原作では屋上庭園が舞台だったのが屋上ヘリポートに。病院も5階建てから11階建てへと高くなっている。背景として眼下に広がる夜景が欲しかったのかな。美しい夜景だった。
小鳩くんが日坂くんと話しているときに小佐内さんが聞いていたのは原作にない描写。小佐内さん涙が溢れてたけど、自分もあのシーンは涙ぐんでしまった。原作を読んだときはそんなことなかったので、涙はアニメ版が自分にもたらしてくれた情動。
冬編は全体的にかなり原作から削られてて駆け足進行だったが、ラストシーンをとても丁寧にやってくれて嬉しい。
互いの進学先について全然話していなかったらしいのがあの二人らしい。そしていつものように遠回しにわかりにくく告げられる小佐内さんの気持ち。
そんな二人の遣り取りを締め括る、小佐内さんの静かで優しい言葉。二人の表情も素晴らしかった。
シリアスエピソードではあるんだけど、隙あらばギャグを突っ込んでくるし、モリヒトが着ている服がカンニコチャンネルTシャツだったりスライムローションゲルアメーバの魔法ができてたりと、ギャグエピソードの積み重ねが生かされているのが好き。
小佐内さんの「おわあ、こんばんは」いただきました! なるほどこんな感じかあ。
小佐内さん、張り紙をするという小市民的な方法に驚いていたけど、では彼女はどんな方法を考えていたのかが原作では描かれていて、それがなんとも彼女らしい方法で苦笑してしまう。
日坂くんが小鳩くんの頬を叩くシーンは、日坂くんがどういう心情でああいう行動に出たのかは大事だと思うので、もう少し原作の台詞を残して欲しかったかな。小鳩くんが小市民を目指す、たぶん一番大きなきっかけだし。
小佐内さんが「鯛焼きなんてどうでもいい」なんて!と驚きつつちょっと笑ってしまった。小佐内さんが小鳩くんの手を握るのは、原作にはない芝居。二人の表情もとてもいい。原作の、姿勢を正してお礼を言う小佐内さんも彼女らしいと思うけど、甘めなアニメ版も好き。
もう生徒会メンバーが登場して最初の台詞を言う度に吹いてしまった。生徒会メンバーはベタなキャラというのがコンセプトだけど、だからとってここまでベタなキャスティングにする!? いやホントよくこれだけのキャストを揃えられたな。アニメスタッフ、グッジョブ。さらには音楽までベタな感じで、実に隙がない。
生徒会長の妹だということがわかったときにあの顔を回想されてしまう清宮さん、哀れ。
お気に入りのキャラである音夢の再登場、嬉しい。最後に登場した白髪の男性キャラ、キャストに名前が見当たらないような?
今回も原作からザクザク削っているけれど、重要なポイントは外していないしニュアンスも変えていないし削ったことによる不自然さもない、見事な脚本。
学校制服が大好きなので、制服取扱店のシーンは原作でもお気に入りのシーン。2フロアに市内の中学・高校の制服が勢揃いとか、あれですよ、体温が上がるってヤツですよ。それを期待以上の映像で見ることができて眼福。
今回は小佐内さんの私服が2種類登場。どちらもかわいかった……。小佐内さんの私服はどれもデザインがめっちゃ好み。
「伽羅へ」は、原作でも泣いたけどアニメ版でも泣いた……。
「新しい友達」は、お気に入りのエピソード。よくこんなネタを思いつくな、とひたすら感心。原作では英語の教科書っぽい二人は強弱のない太めの線で教科書イラストっぽさを出していたのだが、アニメ版ではその辺りがオミットされていて残念。「好きなJOJOはジョルノ・ジョバァーナです」も見たかった。
原作では(変身していない)音夢と面識ができてあるキャラが登場した後のエピソードだったのを上手く改変してあったけど、本来の順序で見たかったと思わなくもない。
「デート・ウィズ・ザ・ナイト」は、花火のシーンとか、カラーになったことでよりエモく。浴衣姿のニコが登場するシーン、力の入った作画でにっこり。
小鳩くんと小佐内さんが互恵関係を結んだ瞬間、感慨深い。
まだお互いの距離を手探りしていて、でも他の人よりも自分のことをわかってくれていそうで、不思議と噛み合う、出会ったばかりの頃の二人の遣り取りが繊細に描かれていて、上手いなあ。
その後恒例になる、二人で小佐内さん行きつけのスイーツのお店に行くのもこれが初めて。コンビニの防犯カメラの存在に気づいてからコンビニのバックヤードに到着するまでに、原作だとあれこれあるんだけど、そこはバッサリカットしたことで小気味いい繋ぎに。カットしたために小佐内さんの「おわあ、こんばんは」が聞けなかったのはちょっと残念。
事故現場にいたもう一人の存在が浮かび上がってくるあたりはゾクゾクする。この頃はまだ小鳩くんも、瓜野くんほどではないけれど事実確認が徹底していなかったのが面白い。
カンシのバイトエピソード2本。
ヒーローショー、花岡さんかわいいし声が古賀葵さんだしで、これは気になる……。
内職は原作でも屈指の人気エピソード。10倍速でしゃべったり動いたりと、アニメで表現するのが難しいところがあるが、上手く表現できていたと思う。
原作では爆笑したエピソードだったけど、アニメ版だとカンシの孤独さと寂しさがかわいそうという感情が強くなったのが不思議。