サービス開始日: 2023-04-20 (612日目)
アニメを見る前、タイトルやキャラクターなどを見て「なんだかラッキースケベ的なアニメかな?」と思っていたけど、それとは正反対の内容に思えた。
第3話まで見た時点で、何か哲学の本でも読んでるみたいな気分だった。
想像とはかなり違う内容で、言葉による心理描写が徹底されていた。頭の中でいろいろ考えながら物語を楽しみたい自分には、きれいにうまくはまった作品だった。
人によっては面倒な作品に見えると思うけど、一つ一つレンガを積み重ねるように話が進んで、無理な展開が一切ないのは、ストーリーとして素晴らしいことだと思う。
いろいろなアニメを見て、どうしてここでこんなことを考えたんだろう、とか、そういうことを思う自分にとって、この作品は、それをほぼすべて丁寧に説明してくれているように感じた。
だから、アニメよりは、原作の文章をゆっくり追いながら、改めて場面場面の心情を味わいたいと思う。
ひとつだけ今でも疑問なのは、第3話で綾瀬さんが下着で浅村くんに迫るところ。なんでそんなことしたのかなって。
海外のアニメを見通したのはたぶんこれが初めて。
日本の価値基準とは違うところがあると思って見ていたので、違和感についてはあまり気にせず見ていた。
全体的には王道のラブコメ。相手が元芸能人で少々粗暴だというところが特徴だけど、それ以外はいたって普通かな?
展開などもわかりやすく、安心して見ることのできたアニメだと思う。
アーリャさんはかわいいし、スミペのロシア語もすごい。ただ、それ以上の魅力を感じられなかった。
政近との距離が縮まっていったり、少し気丈になったり、変化していくのは分かった。
ただ、生徒会での一連の出来事は、自分にとってはあまり真実味がなさ過ぎて、退屈に感じてしまった。
これだけハイスペックの兄妹がいるのかもしれないけど、正直たかが生徒会でこれだけ熱くなるのがちょっとわかりづらかった。
あまり原作を知らないから背景もよくわからないけど、過去の因縁があり、それで生徒会という場所で闘っているらしいというところは納得できる。納得はできるけど、共感はできない、かな。
アーリャさんと政近と二人の話だけなら話の展開は難しいのかもしれないけど、比較的登場人物は多いと思うので、いろんな方向に話が広がっていってもらえると、自分としては見やすかったのかもしれない。
また、エンディングを毎回変えるという手法について、私はいつもエンディングは飛ばすので、あまり見てない。時々見ていたけど、元の曲が何かわからないものは特に印象に残らなかった。
エンディングに注目を集めようとしてそうしたのかはわからないけど、毎回同じほうが印象に残るようにも思う。