元弱キャラの友崎がクラス内でポジションを獲得し強キャラとなっていく過程が見られる本作、まさか2期が見られるとは…
コンティニューした彼の人生攻略は多人数が関わる球技大会から。多人数を操る術の無い友崎がどのようにこれを制するか、ゲーム的だからこそ面白い
球技大会のキャプテン決め、男子と女子の違いは印象的
真っ先に立候補しながら周囲からイジられる為に役を任された竹井
他薦が2回も外れた後に役を押し付けられた平林
空気の支配としては共通しつつ、竹井はポジティブで平林はネガティブ。だから解決しなければならない課題となる
かといってエリカへのツテが無い友崎にいきなりどうにか出来る手段はない。という段で情報収集し、協力者を集う流れは非常にゲーム的
ゲームは一人じゃ詰まらない。友崎だけでなく指南役として日南が関わる事で面白いイベントとなりそうで期待が膨らむ初回となったかな
3学期始まって早々に特別イベントとは飛ばしてる
これまではクラス間対抗がメインだったのに、他クラス他学年と協調して高得点を目指す混合合宿とは異様な話
また合宿という場でも有るから学力は頼りにならない。なら各生徒は何を頼るべきかという点が見える初回となったかな
綾小路が掘北から頼りにされないように、食事時の風景から察せられるように、今回の合宿で物を言うのは信頼か
ただ、信頼とは生まれ持ったものではなく普段の素行が基。リーダー格の一之瀬達やら寝起きの諍いを仲介した橋本のように
協調性から来る信頼が合宿では求められる
そうなると、綾小路の特異性がどう活きるのか気になるね
綾小路は会話量が少なく実力も見せないから表向きの信頼は無い。なのに坂柳から作戦方針を明かされ、堀北学から南雲対策で頼られる
そんな裏向きの信頼を持つ彼がこの合宿でどう動くか気になるね
島の真実を知って以来、戦い続けてきた少年少女達の嘘みたいに幸せで嘘みたいに平和な、でも嘘偽り無い日々のお話
この後の時系列でサヨナラした人物が元気に生きている光景を見られるだけでも貴重なのに、それをにこやな笑顔を伴って描いてくれる本作は確かに平和なお話だったのだと思える
本作で描かれたのは一騎達がパイロットではない別の道を模索するまでの物語
唐突に平和が壊され戦場に放り込まれた彼らにとって、今更別の道を自ら模索するなんて難しい話。かといって無闇に戦い続けるのは間違いであると示すのが一騎の生存限界だね
平和は永久に続いて欲しいと願うものだが平和に身を置く自らが有限なら命の使い方を考えずに居られない
でも、そんな事は島にいる誰もが考えてる事かもしれなくて
だから誰もが己の役目に生き急ぐ。それは時に遠見のように無謀な振る舞いとして諍いの元になる
それを別角度から見られるのがカノンだね
一騎達とは逆で、戦場から平和に放り込まれたカノンにとって命の使い方とは明日を生きる事。損なう為ではなく保つ為に命で在り続ける
カノンが竜宮島で平和を知ったように一騎達も彼女から平和を知る
命を保てれば、ファフナーに囚われていた少年少女が別々の道を選んでも平和なままで居られるのかもしれない
このEPを見て穏やかな気持ちになった部分が有りつつも、幾人かの人物についてこれから訪れる悲劇を知っているだけに微妙な気持ちにもなりつつ……
それでも悲劇の彼方に置き忘れてしまった彼ら彼女らの笑顔や平和を再び見られた事には大きな意味が有ったように思えるよ