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良い

ギアッチョは何であんな些細な言葉のニュアンスでブチ切れてるの?そういうのが気になっちゃうタイプなの?

リゾットは自分のしている行為が組織への裏切りであり、ボスに殺されると判っていても突き進むことを止めない。写真の復元をさせた男に対しても右手右眼さえあれば良いと生かし帰すつもりもない。
一度トリッシュを狙って行動を始めてしまったのなら、もう後戻りはできず前に進むしか無い。今回はそのような心境を感じさせるような内容だった

ベイビィ・フェイスは亀の糞が顔についたことで当初の目的を忘れ、メローネの命令を聞かずにジョルノを倒そうと突っ走る。対するジョルノもブチャラティを助けるために、そして自分自身の成長を確かめるために喋れるようになっても仲間を呼ばずに一人でベイビィ・フェイスを倒そうとする
その勝負は本来は前に進むための道具であるバイクが重石となることでベイビィ・フェイスは動けなくなる。そしてジョルノはベイビィ・フェイス撃破に留まらず、本体のメローネですら倒してしまう

ペリーコロはボスの指示によりブチャラティ達に次の指令を与える。ペリーコロは自分が動いていることがバレてしまっていると、トリッシュをボスのもとへ届けるために証拠隠滅の手段として写真を燃やし自分の頭すら撃ち抜く
後戻りできず、かと言って前に進む必要が無いなら止まる方法は自分の命を止めるしか無い

ヴェネツィアへ渡る橋を走っている最中にジョルノ達は襲われるが、ギアッチョの能力によりブレーキを掛けられなくなり車は暴走するように前に進み続ける。身体も凍り続け最早後戻りはできない状況に追い詰められる
ジョルノとミスタの協力プレイによって危機を脱しても、追って来るギアッチョから逃げるために止まるわけには行かない。追いつかれないようフルスピードで進むしか無い
こうなったら、考え方まで前向きなものになってくる。ミスタのバレたのが亀でなくて良かったというのはジョルノが評したように非常に前向きな考え方

けれど、ジョルノはミスタほど前向きには成れていない。だから、後戻りが出来ず前に進むしか無い状況だからといって正直に直進する必要がないことに気付き、起死回生の手として選んだ海に飛び込む道を選べる

非常にスピード感ある展開が続き、とても満足できる内容



普通


良い

ラフタリアに無駄遣いを窘められる尚文。二人の姿はまるで夫婦のようだ

交流とは一方通行ではなく双方向のもの。だから自分のした行いで相手の態度が変わったりするし、その反応で自分自身も変わるきっかけになったりする
今回はそんな事を感じさせる内容だった

災厄の波を乗り切った勇者たちに報酬が与えられるわけだけど、いつもの如く尚文だけが差別される。これまでであれば、尚文を庇う者はない為にその不条理を受け入れるしか無かった。しかし、前回の決闘の不正、そして災厄の波で尚文だけが村を守ったと知っていた二人の勇者は王の決定に異を唱える
それでも酷い態度を崩さない王に対して尚文が激高しかけた際、ラフタリアは尚文を庇った上で嫌味を一言残して去るという華麗な切り返し。
又、街に出ればリユート村の親戚だという店主が親切にしてくれる。
これらは尚文の尽力や優しさによって為された変化。それを受けて思わず彼もありがとうと返してしまったように様々な場所や人、そして尚文自身に変化が起こっていると感じさせる

対して株の暴落が止まらない元康。あんなに小さな村にやってきて早々に通行税をふっかけるのは幾ら何でも無茶があるだろうに
彼は尚文とは逆に周囲に居る者の為に何かをしている様子はないし、むしろ尚文などを相手に嫌な態度を取り続ける。それによって周囲からどのような態度を返されているかを全く理解していない。だから元康が変化するきっかけは存在しないまま
だから変化し成長している尚文と止まったままの元康が並ぶと途端に彼の器の小ささが目立ってしまうし、レースでは卑怯な手を使い続ける元康陣営に対して尚文はほぼ正攻法で勝ててしまう
最早元康には挽回の機会がないままなのだろうか?

ラストにはフィーロが早速人間形態に。このあまりにも早い成長も尚文がきちんと世話して心を通わせたからなのだろうな
だからっていきなりの全裸姿でご主人様呼びには驚かされるが



良い

ああ、そうだよなぁ…。地獄のような世界で女手一つで稼ごうと思ったら必然的に手段は限られてくるよなぁ……

ミオがあまりにも残酷な現実を見せつける一方で百鬼丸にも試練の時が
これまで彼は身体を取り戻すことを目的として旅をしており、何か部位を取り戻すごとにまるで新しい感覚を楽しんだり驚いたりするような表情を見せてきた
けれど、新たに戻った耳は彼に衝撃をもたらす。魂の形という微かな存在だけで周囲を観察していた彼にとって音による情報はあまりにも膨大なのだろうね。ただ、このような衝撃はこれっきりかといえばそうではなく、今後眼などが戻ってくれば更なる試練が彼に訪れるのは想像に難くない
更にラストでは以前取り戻した生身の足を鬼神に喰われてしまった。もしあれが作り物の足であれば味わうことのなかった苦しみ
失ったものを取り戻すということは、それによって喜びだけでなく苦しみも持ってくるかもしれないということなんだろうね

音のある世界には初めて触れて、でも慣れなくて耳を塞ぎ体を丸める百鬼丸。そんな彼が出会ったのが母性的魅力に溢れたミオであったのは印象深い
彼女は身寄りのない子どもたちの面倒を見つつ、彼女ならではの方法で働いていたわけだけど、もちろんその方法を楽しんでいるとか誇りを抱いているなんて欠片も思っていないことは百鬼丸が魂が見えると知ったときに襟元を合わせた描写から明らか
けれど、彼女がその方法を止められないのは子供たちを守りたいから。戦によって多くを失った子供たちを守りつつ、戦で失ったものを戦から取り戻そうとするために武士たちを相手にする道を選んだ
ミオも百鬼丸と同じように失ったものを取り戻す中でまた別の苦しみを味わってしまう

そして醍醐景光は百鬼丸やミオとは逆の状況になりつつある。
彼は自分の子供を生贄にして平和な領地を手に入れたのだけど、百鬼丸の活躍によってそれが脅かされている
戦に面している味方に兵糧を送ろうとするが、日照りが続いているために自分たちのために米を取っておくことを考えなければならなくなった。もし全てを守ろうとするのであれば、再び自分の子供を犠牲にしなければならない。
醍醐景光はせっかく手に入れた平和を失う恐怖に直面することになった

身体を取り戻したことで弱くなった百鬼丸。取り戻すことが必ずしも良いことではないと囁いてくるような回だった



良い

無免ライダー&音速のソニック登場回

無免ライダーは弱いけど、サイタマという圧倒的強者がどんな敵だろうとワンパン撃破してしまうせいで、どうにも忘れがちになってしまうヒーロー人情の部分を一身に背負った人物なので結構好きなキャラクターだったりする。
ただ、弱いから活躍の機会はないのが残念なのだけれど

何故か、敵のハンマーヘッドとシンパシーを感じ逃してしまったサイタマ。今回、彼は「趣味でヒーローをやっている者だ」という台詞通り正式なヒーロー登録をしていないことが発覚
自分がヒーローをやって怪人を倒しても何も変わらなかったと独白していたサイタマ。もし、ジェノスが現れず誰にも感謝されないままヒーローを続けていたら、世の中を憎みその力を民衆に向けるようなことも有ったのだろうか?あまり想像できないな



普通


とても良い

子供と大人の境界線の向こう側で陽菜がどのような生活をしているのかが垣間見えてくる序盤。4時間も立呑したり、お笑いライブに行って満喫したり、それでいて生徒の相談も聞いていたり。これらは大人ならではの余暇の過ごし方であるように見える
だからこそ、夏生にはしっかりと「大人」をしている陽菜が不倫をしているのが理解できない

喫茶店で鉢合わせてしまったシーン。夏生は自分の持っている情報だけで判断し柊に掴みかかる。しかし、それでは相手を理解した上で反対する道には繋がらない
だから、四人はテーブルに付き同じメニューを食べることになるのだけど、誰も食事を進めない。同じテーブルに着いているように見えても想いの共有はできず、間に分厚い境界線が引かれ続けたまま話は進んでいく
この構図は一方が不倫カップル、もう一方が不倫されている女性の家族となるのだけど、夏生はただ家族という枠組みに収まることが出来ない。柊の人間性を多少知っても彼の考えを受け止めることが出来ないし、テーブルの向こう側で繰り広げられる恋人のような遣り取りに焦燥を抱く。ここで夏生は陽菜の弟という立場ではなく陽菜に想いを寄せる男として柊に反感する
だから、ここで夏生が柊に暴力を奮っていたらそれは「男」としての暴力であり、瑠衣が行った「家族」の立場としての水掛けには敵わなかっただろうね

後のシーンで行われる柊と陽菜の遣り取りはちょっと凄まじい。
柊は夏生の話を出す。夏生が自分たちに反対するのは陽菜が好きだからだと説く。それに対して陽菜は大事な家族が悲しんでいるのを見て距離を起きたいと話す。微妙に論点がずれている
ここで柊がした行為は卑怯なもの。陽菜を抱きしめ「女」として扱いつつ、君はどうしたいのかと家族の問題ではなく個人の問題だとすり替えようとする
もし、先の喫茶店のシーンで先に動いていたのが夏生だったらこの時の陽菜の選択は変わっていたのかも知れないね

ラスト、陽菜と瑠衣の二人は夏夫の墓参りに混ざる。元は橘家の人間である二人は藤井母の墓前へ参る必要はない。けれど、この三人が家族であるなら話は変わってくる
どこか線が引かれたままだったあの家の住人がようやく家族になれた瞬間であるように思えた

ただ、不安なのは本当に陽菜は不倫を辞められるのかという点。ああいうものは一回始めるとずるずる続いてしまうイメージがあるけれど……



良くない


普通


良い

あれ…?ミスタが平然と生きてる……
もしかして盛大な勘違いをしてしまっていたのか自分……

新たな刺客メローネ。彼の使うスタンドはかなり独特であると同時に嫌悪感を抱くような代物だね
スタンドを発動してすぐに攻撃できないという欠点はあるものの、しっかりと時間を掛けて準備すれば無敵の遠隔型になる。最初は弱々しい存在であっても中身をしっかりと詰めれば恐ろしい力が出来上がるという点が判る

トリッシュは不安と不満を隠さない。謎の力が発現したのにそれへの説明をブチャラティが全くしてくれないからだ。トリッシュの力がどういう物か詰められていないから、トリッシュを支える力にはならずむしろ不安の種となる
対してジョルノはトリッシュが持つスタンドがどのようなものか知りたいと考える。ギャングスターになろうと考えるジョルノは、トリッシュの力を知ることでボスを倒す道筋を詰めようとしている。

ジョルノを襲ってきた敵の姿は当初見えないまま。しかし、ジョルノは周囲の状況や自分が受けたダメージから敵の正体を推測する。不明瞭な現状に対して明瞭な要素を当てはめていくことで敵の全貌を明らかにする行為
対してベイビィ・フェイスもジョルノに反撃する。喉を奪い片目を奪い足を奪う。更に反撃を受けそうに成れば自身を分解する。詳細を詰めて自分を分析しようとするジョルノに対して、自身やジョルノを分解することで詳細を詰められないようにしてしまう

しかしどれだけ強かろうとベイビィ・フェイスが只のスタンドであることは変わらない。主のメローネは離れた場所で受け取る文字情報だけで判断しなければならないため戦況が判らない。彼は詳細を詰めることが出来ない
だから、戦いの中で成長するジョルノの恐ろしさを察知できない。ベイビィ・フェイスの詰めさせない攻撃から、逆にゴールド・エクスペリエンスを成長させるヒントを得たジョルノ。それは相手のスタンドがどういうもので、自分のスタンドがどのようなものであるかを詰めた先にある成長
どれだけ恐ろしいスタンドであろうと、成長を途中で切り上げてしまったベイビィ・フェイスでは成長を続けられるジョルノに敵わないのは道理だろうね

それにしても不仲になりつつある女性からトイレがしたいと言われてクローゼットを即席トイレにして、さあどうぞと言ってしまうブチャラティの感性ってどうなの……?



普通


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