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褒めてもらいたくて尻尾フリフリなデミウルゴスや、帝国の属国化を自分の手柄のように喜んでいるアルベド、椅子になって興奮するコキュートスに、汚名返上のシャルティア。ストーリーの本筋より、守護者達の生き生きしてる様子が印象的なエピソードでした。
コキュートスの言う、将来背に乗ってくれる方って、一番最初に守護者が勢揃いした時にデミウルゴスが懸念していた跡継ぎのことでしょうか?お馬さんごっこで遊ぶつもりなんでしょうかね。



4話では、綾小路が暗躍している感が出てきた印象だったのですが、櫛田が裏切り者と判断したのは単に消去法だったり、体育祭では何もしないと言ったり、ちょっと肩透かしをくらった気分です。
櫛田が裏切り者と判断したのは、船で軽井沢をいじめていたCクラスの女子をいじめ現場動画で脅して聞き出したのかとか、裏切り者に偽情報を掴ませて裏をかく展開とかを想像していたのですが、大して何もしていなかったのですね。
綾小路の狙いは勝つより、堀北、あるいはDクラス全体に成長の糧を得させることにあるようですが、ちょっとギスギスしすぎて逆効果な気もします。



現代社会では情報の広がるスピードは早く、真偽がはっきりしないものも多く存在します。そんな情報過多な中で生きている現代の生活を風刺したエピソードだったように思います。
誤った情報であっても、多くの人が認識すれば真実になってしまうことや、そもそも真実とはなんぞやという事を考えさせられました。

例えば、俺が考えるデートコースを披露するバラエティー番組でがあったとします。
披露するのは爽やかイケメン俳優と気持悪いが売りのお笑い芸人です。
イケメン俳優は、いかにも女性ウケしそうなデートプランを披露し女性陣から黄色い声援が飛び交いますが、
お笑い芸人は、ダメな典型のようなプランを披露してツッコミを入れられながらも、番組を盛り上げます。
イケメン俳優の高感度は上がり、お笑い芸人はやっぱり気持ち悪いと蔑まれて番組が終わります。

さて、ここでの真実は何でしょうか?
もしデートプランは番組の作家が作ったもので、イケメン俳優とお笑い芸人が、さも自分が考えたかのようにしゃべていただけであればどうなるでしょうか?

イケメン俳優のファンであれば「流石イケメン俳優、わかってる〜」とそのまま素直に受け入れるでしょうし、
お笑い芸人のファンであれば「イケメン俳優の引き立て役おつかれさま」と同情する人もいるかも知れません。
面白い番組を求めている人であれば、ただ笑えればそれで良いという人もいるでしょう。

結局のところ、受け手側の個人個人が何を信じたいか、何を求めているかで真実が決まるように思います。
もしイケメン俳優が本当は女たらしで浮気している奴であるならば、一般に「真実」とされている爽やかさは「間違い」になりますが、
それを信じたくないイケメン俳優信者にとっては「爽やかさは『間違い』」ということが「間違い」となってしまいます。
マダム44の「真実は間違いで間違いは真実。そして間違いが間違いで真実が真実だってこと」というセリフはそんな事を言いたかったのかもしれません。

結局、一般大衆の大きな流れとして、何を真実とするか、何が正しいかを決めるのは難しい事のように思います。
大事なのは一人ひとりが、しっかりと考え真実を判断することにあると思います。その判断の積み重なりが、大きな流れとしての真実になると思います。



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