本日の夜実況。7話もいつきの当番回だったけど、その直接の続き。
「自分の心に嘘をつかない」ことをお題として、この回も、いつきとヒロトが同じ問いに向き合う構造になっている。
自分の本心と向き合うことを父や兄から求められたいつきが、性差に囚われず、改めて「武道」と「かわいいもの」の両方を選び取っていくのが面白い。
今まで通りに男装も続けるけど、かわいい系の服も着こなす。この成長がいつきというキャラの魅力になっている。
いつきは、武術そのものが好きであると同時に、誰かを守ることが出来ることに喜びを感じている。
ここで言う「誰か」とは、今は主に兄のことなんだけど、折り返しも近いこの回で、プリキュアの資質の片鱗を既に見せている。
ただのゲストキャラが、当番回を2話ももらえるものなのか?それもあって、いつきはプリキュアであると言っているようなもの。
絵コンテと演出がよかった。
地割れ後に落ちる岩の破片が電撃で消失したり、いつきに直撃する寸前にタクトで防ぐブロッサム、どれもお約束なんだけど、カッコいいの見せ方を感じる良いものだったなぁ。
5話の人か。5話も演出褒めてたわ。
「自分に正直に、嘘をつかない」がこの回のお題か。
道場破りのヒロトは、破門された明堂院の門下生。稽古で反則技を用い、「武道を愛する気持ちに嘘をついた」ことが破門の理由となった。
…ということだったけど、明堂院流は精神修練が目的のひとつである故、武道に愛があれば反則技を使うはずがない。という理解でいいのかな。
片やいつき。武道に励むことで、かわいいもの好きという本心を隠していた。
武道の稽古をやめるのかと思いきや、武道とかわいいもの両方が好きだったという真相は面白い。
なみなみに続いて、いつきもファッション部のメンバーになった。
あのえりかですら、いつきに対しては「会長」呼び。同学年にも関わらずよそよそしかったところ、徐々に親密な関係になってゆく。
黄色のチュニック姿を兄に見られて恥ずかしそうにするいつきが可愛い。ずるずるとファッション部の活動に引きずり込まれる。
可愛いものも好きだけど、武道も好きで別に嫌々やっていた訳じゃない。人間はそんなに単純じゃないというのが描かれていて良かった。
「大切なのはお前自身の心」といういつき祖父のアドバイスは素晴らしいけど、いつきがもっと小さい頃にしてあげても良かったんじゃない?と思った。
ヒロト君も可愛いね。
道場破りとかいつの時代なんだとか、明堂院家が合気道の道場経営だけであれだけの大邸宅を構えてるのかとか、疑問はあるけど、いつきの祖父が良き人格者で孫を抑圧してはいなかったことがよかった。
自分の本当の好きを見つけるて難しいものだなと。
無理してやってると思った武道が、いざクモジャキーと戦った時に人を守れる武道も好きなんだと気がついたのってたまたまかもだもんな。
これなかったらかわいい道一直線だったかも。そのパターンも見たいかもしれないw
可愛いもの好きな気持ちを封印して武道一筋で来たいつきが、ここでようやく自分の気持ちに素直になる回。生身でクモジャキーと対峙したときこのままプリキュアに覚醒するのかと思ったがそれはまだおあずけのようだw
これで晴れていつきもファッション部入り。
そういえばこころの種の出方少し変わった?
(2017/7/4)