この回の主役はマスキングだな
(下記は後日加筆)
あの場で言い争うより「そうかよ」と捨て台詞吐いて立ち去るほうが
怒りを表現できる、ということなのだろう。
殺伐とした展開が延々と続く、陰鬱なストーリーだが
所謂「精神世界」へ視聴者を引き込む演出は巧みである。
主要人物は裏稼業に身を投じ、当初は悪事に荷担するも
仲間を守ろうとしたがために、雇い主に敵視され
組織から追われる身となり、複数の世界を巡って
駆け引きが繰り広げられる。
すでに廃人と化し、死人同然に扱われていた者と
再会を果たせるかもしれない、と匂わせた場面で幕を閉じるが
現世では破滅同然の日常を送る者たちが、いかにして
精神世界に活路を見いだすか、その先を知りたくなった。
作画と劇伴は良い出来だったが
ほかの要素はネームバリューでどうにかしている
という印象だった。
シリーズ初登場のキャラクターに
感情移入が湧かない理由は
幼稚な者と冷酷な者しかいないからだろう。
パリコレモデルを志望するヒロインの低身長を理由に周囲が
反対する、という本作の中核を成す設定について述べたい。
「低身長はモデルになれない」と思われがちであるが、
その理由を考えたことがあるひとはいるだろうか。
それは「ファッションモデルが、衣装やアクセサリーの
広告塔として扱われているから」である。それゆえに
「商品の見栄えを良くするには、モデルは長身が望ましいだろう」
という憶測に基づく、商業主義的な理由なのだ。
しかし、ジュニア向けのファッション誌が存在する以上、
この理屈は破綻している。
モデル事務所か出版社らしい面接で
千雪がすんなり受かったのは、そのことを示唆しているといえる。
(担当者が父親の人脈を利用しようと考えてのことである可能性もあるが)
パリコレはハードルが高いだろうが、モデルの道は可能だろうと思った。
(経験は積んでいるが人柄は難がある先輩というポジションの)綾野は
都村の家庭の生活水準を考慮せず、費用を惜しんだことを批判した。
コンクールの課題だから、精度が重要なのだろうが
商品化を目指すなら、コストは重要なファクターだろう。
綾野家のような、貴族然とした一族がファッション界に君臨しているなら
ユニクロのようにコスパ重視の業者の天下は、これからも続くのだろうなと思った。
主要人物の設定が薄っぺらい。特に顕著なのが主人公。
空中海賊と対決するエピソードはひどいものだった。
高所で足場が少ないところを、ふらつきながら
どうしてあれほどの距離を飛び移れるのか。
賊が発砲を躊躇したから、主人公は生還できたのである。
敵が素人だったので難を逃れたが、手練れなら殺されている。
龍を狩る理由を問われ「食うため」と応えたり
女性クルーにセクハラをして恥じない主人公。
作者の精神性がうかがい知れる。
https://ch.nicovideo.jp/showbyrock-m
https://www.amazon.co.jp/dp/B083QK8BHH
https://www.b-ch.com/titles/6798/
https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/ci_pc?workId=23152
https://fod.fujitv.co.jp/title/5a88/
https://www.nicovideo.jp/series/89029
主要キャラクターは旧作よりインパクトが薄れているものの
曲はシリーズ屈指の傑作であった。
各シリーズに共通して思うことだが、
SHOW BY ROCK!! に男キャラは必要だろうか。
くだらないことでがなりたて、問題を一層深刻にする。
尺を埋めるにしても他にできることはなかったのかと
疑問に思う。
「軍事利用」について疑義を呈する意見が散見されるので
自分も持論を。
戦記物で、魔法使いが正規軍に加わっている設定の作品は
いくらでもある。魔法使いが自ら志願兵になるのだから、
魔法が軍事利用されることの是非を問う以前の問題だろう。
有名タイトルの登場人物を借用し
舞台設定を学校に置き換えたパロディ作。
過去にも、このような趣向の企画に先例がある。
特筆すべきはエンディングテーマ曲だろう。
曲自体も疾走感のある良作だが
あえて雑音を取り除かず、丹念な造りにしないことで
若さ、初々しさを表現する効果を発揮している。