3DCGはテクスチャはシンプルだし、モデルもポリゴン数少なめだしで、まだまだこれからな印象。ただ、モーションは良い。
「自分で作ったのに権利がないとか可笑しいだろ」今のアニメ業界をメタ的に表現してる。©東映アニメーションでどこまで出来るか見せてくれ。
企業協力をつけて製作するビジネスモデルはとても面白い。
ただ、この1話目はレース作品としてかなり重要な点が欠けていたと感じる。
まず、ドライバーのキャラクターが全く見えないため、誰をどう応援して良いのか全くわからないままレースシーンが続いてしまった。「カーズ」のように車体に顔がついていない限り、ずっと車体だけを映したレースシーンでは駆け引きが起きていることすら分かりにくく、盛り上がりにも欠ける印象があった。「オーバーテイク!」はしっかりとキャラクターを深堀りしていたからこその熱いレースがあったし、「グランツーリスモ」のような実写作品でも出来るのだから近未来要素を入れた本作で出来ない訳がないと思う。
次に、現代でモータースポーツが好かれている部分を、本作の近未来要素が消してしまっているように感じた。新エネルギーを動力としているため、心臓に響くような排気音は出ないし、AIがドライバーのチームもいるため駆け引き感もないし、ピットも自動なのでミスが起こり得ない。個人的には、モータースポーツはチーム競技である点が好きなのだが、その要素は削ぎ落とされていた。
もう1話だけ見てみて、キャラクターに深堀りが無ければ続きを見ることはないと思う。
色彩設計がめちゃくちゃ好みの作品なので継続。
本編は微妙だったが、最後のOP映像はそれを跳ね返すパワーがあった。
ストーリーはまだ全然見えておらず、ゲームファンをメインターゲットに据えた作品に思えた。
キャラが全く深堀られないので、ビジュアル以外で好きになれるきっかけを見つけられなかった。
3DCGだからこそできるOPは面白かったが、同じモーションを使うことは個性を潰しているとも言える。
ゲームとアニメでモデルを幅広く活用出来るのは面白いが、アニメである必要性は今のところ感じられなかった。