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いいアニメ化だ...
バトルは見どころ満載なんだけど力比べの昂揚感を粉砕する山の神がこの作品の本質で、バトルの万能感を期待する作品じゃないよっていう印河の独白がこの作品のテーマ

アニオリの鳶のカットはその示唆への助けになっているのがいい

細かい改変点が多すぎるので漫画との差異を語ることはもはや無意味だけど、大ゴマのインパクトを捨てて完結までを踏まえた一貫性のあるストーリーラインに深みを持たせるっていうアニメの語りはおそらく見立て通りで、支持したい
ケレン味は薄味なんだけど、だからこそ漫画も読んで欲しいとも思う。マジで別作品と言っていいくらい語り口が違うので。お山のデカさとかね。

このあたり漫画読んでる時は怒涛の展開が、まさかクライマックスに向かってるとは思ってなかったので、野禅の精霊転化から始まるクライマックス感のあるBGMはわかりやすく調整されていて良かった

迅火の危うさ、真介の方向性とか読み返さないと分からない心情の動きが丁寧
4人が泰山から走って逃げるカットとか、たまから諌められた時の迅火の子犬のような目とか、原作に無いはずなんだけど解像度高えなってカットが多いのも推せるポイント。

一個だけ文句言うなら天地割りのSEは落雷にして欲しかったな〜!あんなの斬撃で起こせる現象な訳ないじゃん、超常にしてくれ。でもサイキック十字エフェクトの追加は解像度高くて良かった〜



原作にない技を筆文字で出されると笑うからやめてw
道錬殿だけ男塾時空なんだよな
筆文字大盤振る舞いでバトルの勢い良かった

結構アニオリの功罪がハッキリしてきた感じの話数で、
見開きや大ゴマのインパクトを再現するのに見切りを付け、全体を通したテーマ性に説得力を持たせる方向に舵を切ってる印象が話数を追うごとに強くなっている
瞬発の最大風速は漫画に劣るんだけど、シーンや台詞ごとの対比のさせ方によってそういった解釈もあるのかって発見があり、もう結構漫画とは別物って感じだ
特に、道錬の悟りの境地とも言える見開きの独白部分を、迅火にもオーバーラップさせて対比してたのが面白い

迅火は目を覚ました時の演技も漫画の印象とはかなり違って、危うさよりもキャラを好きになってもらう方向に。
真介も闇堕ちのヤバさをマイルドにして、悩める弱者としての側面が強め

この変更が2部でどう効いてくるのかを楽しみにしたい

ただ、このせいで瞬間瞬間の説得力が温くなっちゃってるんで、全体的に今何やってるんだっけ?って現実に戻る瞬間がある気がする
漫画でもそうなんだけど、ドライブ感の強さで読んでるうちは気になんないんだよね
アニメはそういう意味では瞬間毎の吸引力は弱い気がする



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